[書評] アウトプット大全 (星5)
精神科医でもある樺沢紫苑(かばさわしおん)氏著、アウトプット大全。
「アウトプット」という言葉を広く捉え、会話などのコミュニケーションから、後半に入ると、文章を書くスピード、効率的なプレゼン資料作成法、時間の使い方の原則等々、常に効率的かつ質の高いアウトプットを求められるビジネスマンにとって、基本的だが超重要なことを再認識させられる内容でした。
VISION DRIVENにおいても、「感情ジャーナリング」をはじめ、アナログのアウトプットの効果を強調する部分が多かったが、こちらは、インプット偏重になりがちな現代人に、アウトプットすることそのものの重要性と効果を説いています。
印象的だったのが、ぼーっとすることの重要性と効果について書いてあるセクション。
特に何もしていない、「ぼーっとしている」「ぼんやりした状態」のとき、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」が活発に稼働しています。
ワシントン大学の研究では、デフォルト・モード・ネットワークを働かせてぼんやりしている状態のとき、通常の脳の活動時のなんと15倍のエネルギーを消費することが明らかになっているそうです。
普段、あまりぼーっとする時間を作れていないので、意識的にそういう時間を作ってみようと思います。
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