見出し画像

【インタビュー#05】まるオフィス加藤さん

こんにちは。東北若者10000人会議です!
今回は、気仙沼市で活動するまるオフィスの加藤さんにインタビューしてきました!

■今回インタビューした方

画像1

加藤 拓馬さん(Takuma Kato)
1989年生まれ、兵庫県出身。
一般社団法人まるオフィス代表理事。

■一般社団法人まるオフィス

画像2

2015 年春に設立。
宮城県気仙沼市で活動するまちづくり会社。
【津々浦々の地元からわくわくが輩出されている社会を】をVISONに、様々なプロジェクトを実施している。

もっと詳しく知りたい方はこちら!
まるオフィスHP


■東北のために”なにか”したかった

――気仙沼に移住した経緯について教えてください。

加藤さん:震災があった時に、丁度大学の卒業のタイミングで卒業し会社の内定を頂いていたんですが、3月30日に内定先の社長にすみません、東北に行きたいです、という風なことを申し出て、会社に結局入社せず東北の被災地に飛び込んだっていうのが1番最初のきっかけでした。なので社会経験というか、社会人経験ゼロで気仙沼に飛び込んだという感じでした。新卒で気仙沼に入ったみたいな状態ですね。

画像4


■中高生と共につくる幸せな仕事

――まるオフィスでの教育事業について教えてください

加藤さん:まるオフィスでは、「じもとまるまるゼミ」っていう名前で教育事業を主にやっているんですけども、中高生を対象に探究的な学びのサポートをするっていうのを今の事業内容のメインとしています。具体的に、中学生に関しては総合的な学習の時間という授業があると思うんですけど、その総合学習を「どう探究的な学びにしていくか」ということを、先生と一緒に話し合いながら取り組み、その中で中学生の「伴走サポート」をコーディネーターとしてやっています。高校生に関しては、地域の中でのチャレンジみたいなものをマイプロジェクトとして持ってるんですけれども、そのマイプロジェクトの応援をひたすらするっていうのを普段お仕事としてやってますね。だから、高校生からすると「あの人仕事なにやってんだろ」みたいな感じかもしれなくて(笑)。まあ、そういう意味では凄い幸せな仕事というか。なかなか幸せな仕事をしています。

画像4


■"変な"大人が身の回りにいる量で変わる

――それこそ地域の中にいるなんか面白い事しているお兄さん、みたいな感じなんですか?

加藤さん:そうですね、以前、仙台の友人と話してたんですけど、例えば東京と田舎の教育格差っていうのは、今までは都会だと良い塾講師から良い授業を受けられるとかだったじゃないですか。でも今っていうのはそんなの全部オンラインに上がってて、そういう意味で言うと読み書きそろばんの格差っていうのはなくなっていくんじゃないかと。更にいうと格差というのがまた別の意味であって、それはよくわからない生き方をしている謎の大人が身の回りにいる量みたいな、それがやっぱり最後の格差になるんじゃないかと。だから、気仙沼をはじめ、日本のローカルにそういう変な大人を増やして高校生とかと繋げていけるといいかなっていう。変な大人っておかしい感じですけど(笑)。


■探究的な学びのフィールド

――加藤さんがおっしゃる通り、"ちょっと気になる大人"がいるって凄い地域が豊かになる気がします。

加藤さん:やっぱり。今は少子化で地域のコミュニティみたいなものも衰退の一途を辿っているので、実は田舎でも親と学校の先生以外なかなか地域の大人に会う機会とかも減っていて、そういう意味ではやっぱりローカルの強みっていうのは、その手触り感のある地域課題がゴロゴロ転がっているということだと思っていて。やっぱり身近にある答えのない問いみたいなものを設定するには、地域っていうフィールは実はめちゃくちゃいいフィールドだと思ってるんですね。これからの時代に必要だと言われている探究的な学びのフィールドって、実は都市部よりローカルの方が適しているんじゃないかと。やっぱり、「ローカルの方が良い学びが生めるよね」みたいな、そういうトレンドが日本の中で出来ていくと「よし、じゃあここで子育てしよう」とかっていう様な人も増えていくだろうし、なんかそういう流れが生めたら、日本の中でも何かがかき混ざっていくんじゃないかなっていう可能性を感じていますね。


■"気仙沼から"広げていく

――加藤さんや、まるオフィスの今後について教えてください。

加藤さん:学びの在り方っていうのが今、変わっていってると。それは時代の変化によって学びの在り方っていうのがどんどん変わっていってると思うんですけども、その変化の中でローカルっていう、田舎と呼ばれるところが持つポテンシャルはすごく高いんじゃないかなっていうのを僕はこの10年、外からの、ある意味よそ者として受け入れて貰ってすごく感じたんですね。こういう学びの在り方ってやっぱ面白いよねっていうモデルをいろんなローカルに広げていくっていうのが僕の中でも次の10年やりたいなーと思ってることで。たぶん拠点は気仙沼に置き続けるだろうな、という思いはありますけれども、今いろんなテクノロジーが発達しているので、気仙沼に居を構えながら、いろんな地域でお仕事が出来るっていうのが僕の中で結構ハッピーな未来ですかね。


■10000人会議メンバーの感想

震災があった年。東京でそのまま働くことに違和感を覚え「東北のためになにかしたい」という思いだけで気仙沼に飛び込む姿に驚きました。気仙沼をより良くするためには、という考えから地元の中高生に着目し、教育事業を通して子どもたちに”先が見えない世の中で生き抜く力”を醸成させることはとても重要であり、人生を決める羅針盤になるのだろうな、と私たちも考えます。東北を、地域を、田舎を見つめ直し、強みを見出す。深く考えさせられる、とても貴重なお話をたくさん聞けました。

加藤さん、ありがとうございました!

■最後に

ここまで記事を読んでくださりありがとうございました!この記事が面白かったと思う方、この活動を応援するよという方はぜひ「いいね」や「シェア」お願いします!みなさんの反応がnote運営の支えになっています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?