見出し画像

ブライトンが与えてくれるもの

電車の中からプレストンパークを見下ろし、ブライトン駅の屋根の構造を眺め、チケットを用意しながら改札へ向かい、人々か行き交う中、すり抜けるように待ち合わせる。
その時は全てが視界に入っていながら残像のように見えていて、今目をつぶって思い出すとはっきりと浮かぶ。

お世辞ながらも
バンバンはbrighton発祥の男って感じだから1ヶ月に一回は南に降りてきなよ
と言ってもらった言葉通りちゃんと帰ってきた土曜日は珍しく綺麗な青空で迎え入れてくれた。

そういえば、去年の5月に初めてイギリスブライトンに住み、過ごした素晴らしい時間はいつも青空と共にあった。
庭に出て仕事をするのが毎日楽しみだったし、朝ごはんと昼ごはんは植物を見ながら必ず外で食べていたし、時間を作って海まで歩くこともあったし、そんな日々からの今までにない時の流れや音の感じ方は少しずつ余裕を与えてくれた。
ブライトンでの出会いも然り、今の自分をつくってくれたのは間違いなくブライトンという場所で第3の故郷だと思っている。

楽しかった昨日から幸せに今日を過ごし、明日を待ち望むように変化した心の持ち方は、なぜだか不確かなはずの未来に繋がる確信が持てるし、それが表情に現れる。


それより長くは居たいよ、でもわからない。だって来たばかりだし、今は日々自分のベストを尽すだけだよ。

今日ヘッドガーデナーから
ただの質問だけど2025.9月が来たらどうするの?と聞かれてそう答えた。

週末をブライトンで過ごした時間とその答えは妙に重なるところがあった。

2024.3.18

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?