まず、マヨネーズとは何か?

今日は連休の中日だったから仕事に手がつかなかった(もちろん冗談です)。そのせいかどうか仕事は定時で片付いたので、週末にむけてくだらない話題を提供したい。
マヨネーズの起源は7年戦争でメノルカ島攻略を指揮したリシュリュー元帥(3代目リシュリュー公爵)が、当地マオンで食した「オリーブ油と卵黄、レモン汁を混濁乳化させたソース」をいたく気に入ってパリに持ち帰り「マオン風ソース」(マオンネーズ)と紹介したのが由来とされている。
「戦争に行って、外食して、ソースが美味かったからと言ってわざわざレシピを聞いて持ち帰る」 フランス人の食に対する尋常ならざるこだわりが伺えるぶっとんだエピソードだが、その姿勢から我々が学ぶべき点は大いにある。
このリシュリュー元帥は若いころブタ箱(かの有名なバスティーユ監獄)ににぶち込まれた経歴を有する当代きっての「暴れん坊元帥」で、「三銃士」のヒール役のモデルであるリシュリュー枢機卿(初代リシュリュー公爵)の親戚にあたる。
彼の孫の5代目リシュリュー公爵はマリー・アントワネットに仕え、ナポレオン・ボナパルトと対決した。 「ベルサイユのばら」には名前こそ出てこないが、民衆がベルサイユ宮殿内に突入した時に「王后をたすけまいらせよ!!」と叫んでいる人物のモデルは彼だと推定される。(池田先生の想定は不明) https://t.co/eu0ZDItQe8
マヨネーズを手作りした事のある人はご存知かと思うが、泡立てて乳化させるのがけっこう大変だ。手間がかかる高級なソースだったのだが、電動泡立機の登場等で一般化し、現代の我々は価格を気にせずマヨネーズを思う存分ドバドバと(カロリーを気にしなければ)ぶっかける事ができるのである。
現在でも、ちょっと気の利いた店だとマヨネーズを手作りしている。もう移転してしまったが、学生時代お世話になった稲田町の定食屋「ポパイ」のマヨネーズは手作りだった。(ポパイのガーリックチキン定食かチキンカツ定食、できればポパイソフトも食いたい!)
マヨネーズを日本に紹介したのは大正期に農商務省から英米に派遣された中島董一郎(キユーピー株式会社の創業者)で「栄養価の高い食品を普及して欧米に比べ貧弱な日本人の体格向上に寄与したい」という理念があった。だからマヨラーの皆さんの「体格が向上」するのは彼の狙い通りなのだ。(大成功)
スペイン、フランス、イギリス、アメリカ、そして日本。人類とともに発展し世界を旅をしてきた、大マヨネーズの歴史を想起せよ。その積み重ねがあって、今、眼前にあるたこ焼きにかかっている事を知るへし。(「たこ焼きの歴史」については紙面都合により割愛)
「マヨネーズの本質」それを考え抜いてこそ味に深みが生まれるのだ。だが、お前のマヨネーズの味はどこか浅い。これが究極とは笑わせてくれる。人の心を感動させるのは人の心でしかありえない。味や品質、アミノサイエンス「だけ」で足りない。それは「もてなしの心」なのだッ!わかったか、士郎!!
2023 Nov24 10:33:31GMT

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