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【見逃し禁止】音楽家が使える補助金3選

この記事では、作曲家やボカロP、歌手などの音楽家のみなさんが使える補助金制度をご紹介します。
補助金制度そのものは以前の記事でもご紹介したので、そちらもご参照ください。

(本記事内の内容は2023年12月時点の情報です)

【10秒で分かる記事のまとめ】

  • 音楽家にお勧めの補助金は「持続化補助金」「スタートアップ助成」「JLOX(3)」の3つがある

  • それぞれの制度に特徴があり、要項などでご自身の創作活動やビジネスに合う制度を利用することが大切

  • 各補助金制度は公募期間内でも最新情報をこまめに確認することが必要


音楽家にオススメの補助金

音楽家のみなさんにお勧めの以下の3つの補助金制度は以下の3つです。

  1. 小規模事業者持続化補助金(以下、持続化補助金)

  2. スタートアップ助成

  3. JLOX(3)海外向けのローカライゼーション&プロモーションを行う事業の支援(以下、JLOX(3))

それぞれについて、詳細に見ていきましょう。

1. 持続化補助金

持続化補助金は事業者が販路開拓等を行うときに使える補助金で、金額は小さいですが幅広く経費が認められていることが特徴です。

補助金詳細

この補助金では経費として、機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費など全部で11種類が認められています。ウェブサイト関連費はホームページ制作も認められているので、人気のある補助金です。ただしウェブサイト関連費は補助金額全体の内25%までしか認められていないため、ホームページ制作だけで申請することはできません。

補助率は基本的に2/3で補助金額は50万円までです。ただし特別枠では200万円が上限となっています。

対象者は小規模事業者である法人やフリーランスです。小規模事業者は簡単に言うと正社員が5名以下の事業者のことです。

持続化補助金は一年で大体3~4回募集されています。ちょうど12月12日に第14回の募集が締め切られました。第15回は来年3月頃募集になると予想されています。

支給の具体例

以下は持続化補助金を使ったある例です。

音楽教室を運営していた事業者さんが、元々2部屋だった教室を改装して3部屋にしました。こうするとレッスンを一度に3人まで提供できるようになるため、これも販路開拓の活動として認められています。
実際の補助金額は公開されていませんが、仮に60万円の費用だった場合、40万円の補助金が受給可能です。

2. スタートアップ助成

スタートアップ助成はアーツカウンシル東京という財団が主催しているもので、東京での芸術活動を支援することを目的とされています。
費用も出演費、音楽費、会場費など幅広く15種類が認められていることが特徴です。

補助金詳細

この補助金はこれまでご紹介した補助金とは少し異なり、補助率がなく、金額の上限まで定額で補助されます。つまり、補助対象経費に該当する経費は全額補助されます。
一方で上限金額は個人の場合は30万円と少し低く、団体の場合は100万円と決められています。

対象者は都内在住の個人または、都内に本部がある団体とされています。団体については法人格が無くても問題ありません。ただし公演の実績が応募の要件になっています。

この制度はこれまで3回公募されており、次回の公募は来年1月4日~1月18日の予定となっています。かなり期間が短いため、申請を検討している方はお気を付けください。

支給の具体例

以下はスタートアップ助成を使ったと想定したある例です。

ジャズ演奏家がライブハウスでコンサートを開催するときの各種費用を申請するケースが考えてみましょう。
例えばライブハウス利用料が20万円、ウェブサイト制作費が15万円、スタッフ人件費が10万円掛かった場合、個人の上限金額である30万円を受給することが可能です。

3. JLOX(3)

JLOX(3)はVIPOという団体が主催しています。
日本国内のコンテンツを海外展開するときの渡航費用、出展費用などが認められています。

補助金詳細

補助率は1/2で補助上限額は1つの案件で2000万円まで、となっています。金額はかなり大きいですが、もちろん少額での申請も問題ありません。

対象者の要件が少し複雑です。
まずコンテンツが映像・音楽など6種類のいずれかの分野に属することが必要です。さらにコンテンツ自体が日本の法人または日本国民によって製作されて、著作権を保有していることが求められます。また、申請は法人である必要があり直近二期分の決算書の提出も必要となっています。

注意点として、募集期間が残り短いことが挙げられます。公募の締切が2024年1月19日、さらに海外展開などを事業も2024年2月29日までに完了している必要があります。そのためこの制度はこれから検討するというより、既に来年2月までに海外で何か事業を予定している人向けになるでしょう。

支給の具体例

以下はJLOX(3) を使ったと想定したある例です。

作曲家の方が作ったCDとキャラクターグッズを海外展示会で販売するケースが考えられます。
航空券が20万円、現地での宿泊費が20万円、通訳スタッフ費が20万円、出展費用が20万円掛かった場合、40万円の補助金が受給可能となります。

まとめ:補助金を活用し、創作活動を充実させましょう

いかがでしたでしょうか?
音楽家の方が使いやすい補助金を3つご紹介しました。

それぞれの制度には特徴があるため、ご自身の創作活動やビジネスとマッチする制度をご利用ください。

なお、各補助金は公募期間内でも公募要領などが変更される場合があるため、応募を検討されている方は必ず各団体のホームページで最新情報をご確認ください。


YouTube「駆け込み寺VTuberまっちゃんのBansouチャンネル!!」でも音楽家の皆さんにお勧めの補助金についてゆる~く、分かりやすく解説しています。
ぜひ、ご視聴ください。


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