日本の音楽書籍や雑誌なんかはネットで英語で展開すれば良いのに

ワインでもボサノヴァでも、ファッションでも文学でも何でも良いのですが、昔は「一番最初に日本に紹介したり輸入した人」や「現地の人とも知り合いで言葉も出来て現地事情に詳しい人」なんかが偉かったと思います。

そういう海の向こうからやってきた「新しいもの」を雑誌等のメディアで紹介して、ムーブメントを作って、似たようなものを日本で作って、それを「日本国内だけ」で消費しましたよね。

たぶんそれって、ここ100年くらいのことじゃなくて、中国や朝鮮から漢字や仏教なんかを輸入していた大昔の頃から同じだと思うんです。辺境の国の哀しさと言うのでしょうか。

でも最近、本当に痛感するのは、そういう「海の向こうからやってきた一番新しいものを誰よりも早く紹介する」っていうのがどうもそんなにカッコよくなくなってきましたよね。

やっぱりインターネットがあるから、「今、アメリカではこれが一番流行っているんだよ」って言っても、「知ってる」って言う人が既にたくさん存在するから、なんか滑稽なんです。

逆に「そんなに流行ってないのに、まるですごく流行っているように見せて、日本で売り出そうとしているんだ」っていうのがバレてしまって、すごくカッコ悪い状況になったりすることもあります。

だって検索したり、直接現地の人に「流行ってる?」ってリプライしたら教えてくれますから。昔は検索や現地の人に直接アクセスできなかったから、「今、ヨーロッパで流行っているんだよ」と言えば、なんとか商売になったんだと思います。

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それよりも、今は「海外のモノを独自の視点でセレクトす」のがカッコいいですよね。

例えば北欧の現地ではすごくダサいかも知れないけど、それを日本人のセンスで「可愛く」見せたりとか、料理も「現地とそのまんま同じ」よりも「日本人の視点」が入った料理の方が今の感じがします。

あるいは、山本勇樹さんの「クワイエット・コーナー」 http://goo.gl/NuCe2I がわかりやすいですが、特定の地域や時代に縛られずに、日本も含めたいろんな音楽をセレクトして、ひとつの「ジャンル」として提案するのがカッコいいです。

またLATINA http://www.latina.co.jp/ という雑誌は以前は「南米音楽」を紹介する雑誌だったのですが、今は中島ノブユキの音楽を代表とした「新しい室内楽」というジャンルを提案しています。

柳樂光隆さんのジャズ・ザ・ニュー・チャプター https://www.facebook.com/JazzTheNewChapter が第3弾まで出て、あれだけCD売場で展開されているのもやっぱり「以前の古い世代の思うところのジャズ」に固執するのではなく、ちゃんと独自の視点でセレクトして紹介しているからだと思います。

そして日本人はこの「セレクトするセンス」がずば抜けて良いんだと思います。

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それで僕はいつもいつも言ってるのですが、今、主に「紙媒体」で展開しているこの「音楽のセレクト」ですが、インターネットで英語でやれば良いのにと思います。

英語で展開すればアーティスト本人たちも読めますよね。

イギリスのDJカルチャーが、ブラジルのアーティストの演奏スタイルを変えたように、僕たち日本人のセンスが全世界のアーティストに伝われば、「なるほど、自分たちの音楽のそういうところが評価されているんだ」って感じて、そういう作品を新しく録音する可能性もあります。

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そして、「日本の音楽誌」がネットで展開するときは、是非、全部に「音楽そのもの」も貼り付けてほしいです。 

それがMP3なのか、アップルミュージックみたいなのと連動しているのか、その辺りはよくわからないのですが、トルコやシンガポールに住んでいる音楽好きが、普通にクリックして全部聞けたら良いのにと思います。

さらに思うのは日本のいろんな雑誌や書籍も「英語版のネット展開」をやって色んな日本の商品を売れば良いのにと思います。違うかなあ。

#エッセイ

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林伸次

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