見出し画像

カセットデッキTC-K88、43年目の現状

僕の所有物。
1981年購入。
新品で購入した物の中で5本指に入る古さを誇るこいつ。
久しぶりに動かしてみたら片方から音が出ない。
数年ほど前にかなり力を入れたメンテナンスを行い
快調に動いていたのが、他の機器に浮気などしている間に
拗ねてしまった。
ソニーのカセットデッキ
TC-K88
当時は新品価格158000円
購入当時ソニーのカセットデッキとしては最高峰だった。
カセットを入れる部分が手間に開くのではなく、
スライドメカとしてブロックごと本体からゆっくりとせり出してくる。

そのブロックにカセットテープを横にしてはめ込むようにセットする。
そしてボタンを押せば本体内にブロックごと収納される。

他に類を見ない斬新なメカニズム。
これに魅了されてかなり無理をして買ってしまった。

故障の原因は幾つか見当をつけている。

時間が出来た時に一つ一つ潰しているのだが、
最悪の事態を予想させる要因が残りの選択肢にはある。

これが怖くて中断したままだ。

何とか直したいのだが、
最悪の事態
も覚悟をしなくてはいけなくなった。
ショックだなぁ~~。

片方から音が出るからそれでもいいや
っていう選択肢はない。
やはり両チャンネルの音が聴きたい。
オーディオと言う物はそういうものだ。

こいつと真っ向から向き合うためには、将来の修理も考えて
ある程度の計測器なども必要かも知れない。
お金かかるなぁ、、、、、
趣味とは元々お金がかかるものだ、
と納得するしかない。

最悪の事態の前にまだ要因が少しある。
次はそれをチェックしてみようと思っている。

TC-K88
とにかくカッコいいの一言
復活するだろうか?

ちょっと考えてみる。
発売から40年経過したオーディオ製品はまだまだヤフオクで見かける。
では、今有る工業製品で40年後も存在している物は何か有るだろうか?
車やバイクは代謝は早く10年もすれば姿を消してしまうだろう?
時計やカメラもそうではないか?
パソコンやスマホはどうだろうか?
やはり、規格やセキュリティ等の問題で新旧交代は早い。

使用中のPCは10年以上経つが後10年使えるかは分からない。
使えたとしても更にその後20年使い続けることは難しいだろう。
産業や技術が発達するという事は
物の寿命が短くなるという事なのだろうか。

こいつは僕の人生2/3と一緒に居たわけだ。
こう思うと簡単には廃棄出来ない。
修理が難航して一時は諦めかけたこともあった。

もし、自分が製造者側の人間だったら、
手がけたもの、携わったものが40年以上も使われている事を
知ったら誇りに思うだろう。

何とか復活させて50年は使いたい。
いや、僕の人生の最後まで一緒に居たい。
そんな気持ちで修理に挑みたい。






この記事が参加している募集

買ってよかったもの

私のコレクション

with 國學院大學

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?