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43年目レコードプレーヤーパイオニアPL-50Lの行く末

2024年今年で43年目を迎えました。
新品購入したPL-50L。
昨年YMOの坂本氏と高橋氏の逝去時に追悼再生したのが最後です。
その後2の故障が発覚。

PL-30L/30LⅡ
PL-50L/50LⅡ
PL-70L/70LⅡ
パイオニアのこのシリーズはベストセラーと言っても過言ではない
くらい良く売れたようです。
当時は販売状況などは分かりませんが、2000年頃にヤフーオークションが
スタートすると、かなりの出品数が見受けられる様になりました。
現在でもその傾向は続いています。
これは43年経った今もかなりの個体が現存していることを証明しています。

しかし、永遠に使い続けられることは不可能です。
どこかのタイミングで寿命を迎えることになります。

現時点で確認できていることを元にPL-50Lの将来を考察します。

次の2点が確認できています。

  1. ウェイト部分の下垂れ

  2. 最後まで再生せずトーンアーム途中でリフトアップ

1は20年ほど前からヤフオクの出品画像より確認されています。
僕のPL-50Lもこの頃に確認しています。
ウェイトのパイプをトーンアームベースに差し込む部分の
付け根ゴムリングの劣化により垂れ下がってきます。

ウェイトが下がっているのがわかります。

これは見た目は悪いですが、ゴムリングが完全に朽ち果てるまでは
このまま使うしかありません。
垂れ下がっていてもトーンアームのウェイトバランスは取れて
いるようです。
これはシリーズ全ての個体で起こりうる症状です。
避けようがありません。

完全に朽ち果ててウェイト部分が取れてしまった、という報告は
今のところネット内では確認できていません。
完全に取れてしまったら寿命という判断になるかもしれません。

2012年くらいまではパイオニアで修理可能で
したが、
パイオニアAV部門を引き継いだオンキョーでは分かりません。

2は2020年位からでしょうか?

この故障についてネット内で見かけるようになりました。
僕も昨年同じ症状を経験しました。

タンタルコンデンサーの故障です。
これは修理して復活させることが可能です。
下記リンク修理記録に詳細があります。

修理時に基板を見ましたが、タンタルコンデンサーが
多く使われています。

これは、電解コンデンサーも含めて故障原因として大きな要因です。
このまま使い続けると近い将来何らかの不具合が起きることが
予想されます。

予防として早めに全交換が理想です。
マニュアルレコードプレーヤーはアンプのような複雑な電気回路は
有りません。
要所をメンテナンスすればまだまだ使い続けられます。

今後は症状2の個体が増えてくるのではないかと予想します。
大事に使って50年はもたせたいですね。

追記
PL-50Lは50LⅡよりメンテナンス性は良いです。
50LⅡは本体をひっくり返して底面から分解しないと
基板に辿り着けませんが、50Lはターンテーブルを
外していけば辿り着きます。

このシリーズはオイルダンプ用のシリコンオイルが
トーンアームベースの上部に充填されています。
本体をひっくり返すという事はこのオイルを抜かなくてはなりません。
オイルをうまく再利用できなければ入手は困難なためオイルダンプ
機能を諦めざるを得ない可能性があります。





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