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#58 メトロポリターノの魔力 【ラリーガ第13節】

11月13日 5:00 K.O. アトレティコvsビジャレアル 3-1

前節のラリーガではアウェイでラスパルマスに敗れはしたものの、ミッドウィークのCLセルティック戦ではホームで6-0と大勝したアトレティコ。
シビタス・メトロポリターノでの公式戦は目下16連勝中(クラブ記録タイ)と、ホームで圧倒的な強さを見せています。
新記録を樹立すべく、ビジャレアルをホームに迎えての一戦でした。

アトレティコは立ち上がりから良い入りをしました。
相手を押し込み、ボールを失ってからも早いプレスで奪い返すことにより、ビジャレアルにカウンターを許しませんでした。
しかしチャンスはいくつか作ったものの、得点は至りません。

すると、前半途中から流れがビジャレアルに傾きます。
アトレティコは守備時、かなりIHが前に出て相手SBにまで出てプレスをかけていました。これにより5バックとの間に広大なスペースができてしまい、ビジャレアルがプレスを回避する場所ができてしまったのです。
激しいプレスをひっくり返されたアトレティコは、カウンターから2度ほどピンチを招きます。そのうち1回をしっかり決められ、ビジャレアルが先制に成功しました。
(後半になっても、IHの裏のスペースを使われてピンチになる場面が少ないながらもありました。プレスに行く場合のIHとWBの連動は課題です。)

リードを得たビジャレアルは、6-2-2の鉄壁ブロックを敷きます。
両SHがアトレティコWBをマークしながらDFラインに吸収された形です。
アトレティコはサイドのリケルメなどを中心に打開を試みるも、ジェレミーの良い対応などもあり、なかなか上手く行きませんでした。
結局アーリークロスが増えましたが、これはことごとく跳ね返されました。
(何度かモラタに決定機はあったのですが…💦)

6バックを崩すのは不可能かと思われましたが、前半の終わりごろからアトレティコはIHのオーバーラップに活路を見出します。やはりアーリーよりもマイナスでクロスを入れたほうがチャンスになっていた印象です。

同点弾もオーバーラップからでした。
左サイドでボールを持ったリケルメを、サウールとグリーズマンが時間差で追い越します。初めのサウールをおとりに、少し遅れて入ってきたグリーズマンがキーパーとDFラインの間にグラウンダークロス。ニアでモラタがつぶれ、大外で待っていたヴィツェルが押し込みました。(アトレティコ加入後初ゴール!)
それまではサウールのふわっとしたクロスが多く、中のモラタ1枚では競り負ける場面が目立っていましたが、グラウンダーで速く入れることによってビジャレアルの守備陣も対応できませんでした。
グリーズマンの今季初アシストは、非常に理にかなったものでした。

前半ATという最高の時間帯に追いついたアトレティコは、非常に勢いをもって後半を迎えることとになります。
前半のようにカウンターでピンチになることも少なく、ほとんどの時間帯をビジャレアル陣内で過ごしました。ホームで必ず勝つんだ、という気迫が感じられました。

それでも6バック崩しにはて手こずりましたが、ついにその瞬間が。
コケの見事なフィードで完全に裏をとったジョレンテが、ダイレクトでゴール前にグラウンダークロス。これをグリーズマンが押し込み、ついにアトレティコが逆転します。(グリーズマンはリーグ8点目)
それまではコケのフィードが少しずれるのが気になっていましたが、大事な場面でキャプテンが大仕事をしてくれました。

攻撃時にエルモソを左SB、モリーナを右SBとした4-4-2も試していたアトレティコでしたが、このリードを受けて5バックに戻します。

このまま逃げ切りかと思いきや、まだ終わりではありませんでした。
途中出場のバリオスが猛烈な推進力で右サイドを駆け上がると、逆サイドを上がっていたリノへ、長い距離のスルーパスを送ります。これをリノが左足ダイレクトで決め、勝負あり。
リノの怪我明け2試合連発弾でとどめを刺したアトレティコが、3-1で勝利しました。


これでアトレティコはホームでの公式戦17連勝(リーグ戦は15連勝)とし、クラブ記録を更新しました。まさに「メトロポリターノの魔力」です!
シメオネ監督の契約延長も決まり、どこまで快進撃が続くか注目です。

読んでいただきありがとうございました!

ではまた!



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