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[人生にはBarが必要だ] 第3回 佐賀 BAR Cask

今年に入って、九州佐賀市へ出張することが多い。2024年には従来の「国体」が名称変更し、「国スポ」と生まれかわって第1回目の開催地が佐賀となっており、にわかに盛り上がりを見せている。

佐賀の名物 呼子イカの活造り

一方、私といえばやはり出張の楽しみは佐賀グルメ。一番好きなのは呼子名物の活イカ。透き通った活造りは一口食べると甘みが口いっぱいに広がり、思わず唸ってしまう美味しさである。活造りを食べた後にミミやゲソを天ぷら・塩焼き・刺身の内、好きな料理にしてくれるのも佐賀ならではのサービス。ちなみに私は天ぷらにしてもらうのが多く、熱々のゲソ天は非の打ちどころのない、がばいうまかぁな一品である。

佐賀の名物を堪能した後は勿論Barへ。佐賀の飲食店街である白山名店街からすぐ、ウッディーな建物が特徴的な「BAR Cask」のバードアを開ける。オープンして2013年にオープンし、10年周年を迎えた佐賀を代表するBarの1軒である。

BAR Cask  中村 和子 女史
カクテル:「サッポロ」(北海道札幌市 バーやまざき 故山崎達郎マスターオリジナル)

Caskの止まり木を守るのは、中村 和子女史。地元の短大を卒業後、保育士を経てバーテンダーへ転職したご経歴の持ち主であり、その決断力には舌を巻く。バーテンダーとしての経験は既に20年間以上積み重ね、創作カクテルにも意欲的に取り組み、佐賀をはじめとする九州の瑞々しいフルーツを使ったカクテル作りなどにも取り組んでいる。

サイドカーを作る中村さん

ブランデーベースの代表的カクテルには、ホワイトキュラソーの一種であるコアントローとオレンジキュラソーの一種であるグランマニエのダブルキュラソーにブランデーを合わせる形でシェイキングするアレンジで供する中村さん。

佐賀県外のBarへ勉強しに行く機会を主体的に作り出し、様々なカクテル、そしてバーテンダーに出会うことで知識・技術・サービス、そして独創性と視野の拡大に磨きをかけてきた。

その自らを一段高いフェーズへ引き上げるため、妥協を許さない姿勢に私もむしろパワーを与えてもらっている。そんな彼女が見つめるバーテンダー人生のロードマップは、まだまだこれからが楽しみであろう。

人生にはBarが必要だ。

BAR Cask
〒840-0826 佐賀県佐賀市白山2丁目4−3
電話: 0952-40-3011


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