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最後は会ってさよならをしよう

何年か前に、年下の男性から告白された。LINEで。
そりゃ無理だ、と思ったもんだ。

1社目の上司に、メールで叱責された。
届いたときの、血の気が引く感覚。
キツい言葉はディスプレイに残って、20代始めの私の心を何度も刺した。

今一番お世話になっている先輩は8年前にこう言った。
「今日、目が合わないじゃん!どしたの〜」
なんで気付いてくれたんだろう、とちょっと泣いた。


最近、痛切に思う「直接会って話すことの大切さ」についてです。

私は1社目のとき、人見知りで、IT業界でした。
親が公務員になったにも関わらず民営化となり、希望していない外回りの営業をさせられ、
色んな要因でうつになったのを見た時、私もいつかこんな生活になるんだろうと。
それなら少しでも体力があるうちに苦手な仕事に慣れておこうと、人と話す営業になりました。

そしてIT業界の傾向として、ツールはあれば使うもの。
メールやチャットで怒られて、私もきっとメールやチャットで部下を詰めて、なんでできないの?で関わり、関わられていた。
先輩のやり方を踏襲するのが正だと思っていたころです。
21歳で就職して部下が20代後半〜30代ってこともよくありました。日夜パニックです。
家に帰って玄関先で座り込んで泣くこともありました。
部下と全然繋がれず、味方はいないと勝手に思っていて、孤独でした。

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25歳を過ぎて次の場所で動き始めたころ、
経営者の方々に教わったのは「直接会うのが一番」ということ。

会う>>>>>>>>>>>電話>>文字

表情、声、身振り、いろんな情報が入ってくる「会う」ことに勝るコミュニケーションはなく、次いでが声のトーンは感じ取れる電話。

LINEで話したことってそんなに記憶には残らないのに、
強めの言葉だけが網膜に焼き付きます。
褒め褒めやパーソナリティや大事にしたいことはそんなに伝わらなくて「そうだっけ??」となるのに、
そこまで思っていない追及の言葉はやたら鋭利に見えます。

そんなに深く考えず送った一言に、
相手が何を感じているか。
気付くのは至難の業です。

私の周りでうまくいっている方々の多くが、
たった5分のミーティングのために誰かに会いに行ったり
毎日仲間と顔を合わせる時間をつくったり
どうしても会えないというときも絶対にメールで済ませず、電話をかけてニュアンスのやり取りをしています。

既に知名度もあり大きなプロジェクトをされているキンコンの西野さんでさえ、1人1人に会ってチケットを売った話や、
今だとプペルの劇場に足を運んで観覧者と一緒に見ている話は記憶に新しいところ。

そして、私は冒頭にお伝えした先輩と、10年弱の付き合いになります
声をかけていただいたとき、なにかが決壊してブワッと感情にキたのを覚えてます。
自分自身のこの経験が、正解だなと思います。

それでも私は頭がそんなによくないので、
たくさん同じ失敗をしてきて、たくさん叱っていただいて、
ようやくこのしぬほど重要な法則が実感できてきた最近です笑

会う>>>>>>>>>>>電話>>文字

今まで色んな人にメールやLINEでいろんなことを済ませてきて、
やっぱり改めて思ったのは、直接会って話すことで人生は変わるということ。

あのとき対面で話したからこそ失わずに済んだことがたくさんあるし、
あのとき対面で話していたら、失わなかったこともきっとたくさん。

過去は刻んで、学んでいくしかない。
対話を大事にする2021年にしていきます。

本日もありがとうございます。

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