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【ESPRESSO ITALIANO CHAMPION IN JAPAN 2022】

みなさんこんにちは!

バリスタの青木です。

7/29に東京ビックサイトで3年ぶりに開催された

【エスプレッソ・イタリアーノ・チャンピオン 日本大会 2022】

に参戦してきました。

ダイジェストムービーです

【会場の東京ビッグサイト】

前日、前々日は同じ会場で

私がインストラクターとして所属する

JBA(日本バリスタ協会)の

【BARISTA GRAND PRIX 2022】

が開催されており、

(↑こちらの様子も後ほどアップいたします)

そちらは大会のテクニカルジャッジの大役を受け、出場バリスタ、運営をサポートしておりました。

さて、【ESPRESSO ITALIANO CHAMPION IN JAPAN 2022】とは?



『イタリアに本部を置く国際カフェテイスティング協会(IIAC)が主催となり

開催される世界規模の大会です。

世界各国で地区予選が開催され、地区予選優勝者がイタリアで開催される

本戦で世界一のイタリアエスプレッソの抽出技術を持つバリスタチャンピオンを決

める大会です。』

上記のイタリアでの本戦に日本代表として出場するバリスタを選出するための選抜

大会となり、IIAC-JAPAN(国際カフェテイスティング協会-日本支部)を中心に

開催します。

個人的に初の大会出場ということもあり、緊張もしましたが

何より楽しみで、ワクワク感が止まりませんでした。

出場するバリスタも全国から集まり、

久々に会う顔ぶれも。

【大会前の記念撮影
左上から→長石洋児バリスタ、工藤圭右バリスタ、足立健太バリスタ、日野修一バリスタ、宮元裕樹バリスタ、
左下から→篠原瑞希バリスタ、内田彰子バリスタ、曽田一誠バリスタ、戸倉芳則バリスタ、青木信バリスタ、岡部正博バリスタ、細川智代バリスタ】

開会式では

IIAC JAPANによる開会宣言、競技内容説明、スポンサー紹介、センサリージャッジを行うテイスター紹介、出場バリスタの自己紹介へと続き、

いよいよ大会本戦へと進みます。

内容はというと

1人500gのイタリアの認証されたブレンド(コーヒー豆)を渡されます。

今回のブレンドは

●Jolly caffè 〜CREMA〜 フィレンツェ州トスカーナ

前回チャンピオン

広島 MIO BAR 宮西さんの協賛で行われました。

【宮西智士バリスタ/MIO BAR(広島) 2019年EICの日本チャンピオン。今回はJOLLY CAFFEの協賛、メイン司会と言う形で大会に大きな貢献を果たしてくれています。素晴らしい啓蒙活動ですね!】

競技内容は11分間で、

①マシンの動作確認、備品の確認、作業スペースの清掃、整理整頓

②グラインダーのメッシュ調整(敢えて、メッシュがランダムに合っていない状態からスタート)

③エスプレッソを4杯抽出

④カプチーノを4杯作製

⑤後片付け、清掃、整理整頓

テクニカルジャッジにより、技術、作業、現場の整理整頓が評価され

【今大会のテクニカルジャッジは横山千尋氏、中川直也氏のお二人。御二方ともIIAC JAPANの認定講師でもあり、日本のイタリアエスプレッソ文化をトップで牽引しております。世界に通用する厳しいジャッジを行なっていただきました】

抽出した、エスプレッソ、カプチーノは

別室にいる4名のテイスターによってセンサリー(味覚)評価をされます。

【センサリージャッジの方々は、テイスターとしても素晴らしく、本大会にも出場経験のある方もいらっしゃり、エスプレッソコーヒーのテイスティングのスペシャリスト揃い】

テクニカルとセンサリーの評価が加算され総合得点となるというルールです。

テイスターは誰が何番目にやっているという情報が遮断されるので、

完全なるブラインドテイスティングとなります。

練習時間も当日はほぼないに等しいので

競技も1人1回のみのバリスタのガチンコ勝負となる訳です。

そしてチャンピオンのみが日本代表として

イタリアで開催される世界大会の出場権を得られます。

トップバッターは篠原瑞希バリスタ

【篠原瑞希バリスタ/Caffe BONINI(東京都渋谷区)カフェ
前日に行われた『JBA BARISTA GRAND PRIX 2022』のチャンピオン。去年の準優勝のリベンジを見事に果たしました。おめでとうございます。私は彼女の全競技のテクニカルジャッジをしましたが、若いのに、終始肝が据わった落ち着いた競技を見せてくれました。かなり練習を積んだと思います。将来有望な女性バリスタです】

2番目は工藤圭右バリスタ

【工藤圭右バリスタ/カフェミルフィーユタイム(大阪府大阪市) 関西の名店カフェ・チャオプレッソ出身。パティシエもやりながらコーヒーもこだわるオーナーバリスタ。今大会では2位!おめでとうございます。今回の結果がよりお店の認知、集客に繋がる事を願っています!】

3番目は長石洋児バリスタ

【長石洋児バリスタ/CREAM PAND BAKERs(東京都渋谷区) 代官山にある焼き菓子&コーヒースタンドのオーナーバリスタの長石さん。JBAのBARISTA GRAND PRIXやJBCにも出場経験があります。丁寧な抽出と作業が印象的です】

4番目は戸倉芳則バリスタ

【戸倉芳則バリスタ/カフェチャオプレッソ四日市駅店(三重県四日市) みんなに「トクちゃん」と愛されるバリスタ。私と同い年です。この戸倉バリスタの競技を見て「非の打ち所がないな」と思ったのは私だけではないはず、ほぼ完璧でした。見事!センソリーもかなり良かったのではないでしょうか?結果を先に言うと、戸倉バリスタがチャンピオン!本当におめでとうございます。みんながトクちゃんのチャンピオンを自分のことのように喜んでいるのを見て、本当にみんなに愛されているバリスタだなと痛感しました。今回の世界大会こそ、みんなの思いを背負って世界一!目指してください!】

5番目は岡部正博バリスタ

【岡部正博バリスタ/バール・モトーレ(株)チェーロマーレ(香川県高松市) 香川県でイタリアンバール2店舗を経営するオーナーバリスタ。JBA BARISTA GRAND PRIX 2015,2016と連覇を達成し、その後はJBAインストラクターとして後進のバリスタへの啓蒙活動を行ないながら、業界に貢献しております。ご自身の競技も素晴らしいのは勿論、戸倉バリスタのチャンピオンが決まった時に誰よりも祝福していた岡部バリスタ。その人間性が素晴らしいと感動いたしました。】

6番目は宮元裕樹バリスタ

【宮元裕樹バリスタ 東京都 イタリアンバールの名店『バール・デル・ソーレ』出身の宮元バリスタ。彼からはエスプレッソ、イタリアへのパッションを凄く感じます。EICも何度も出場しているので場慣れした雰囲気を醸し出していました】

そしていよいよ7番目!

私です。写真多めです。

【マシンの動作確認、現場の整理整頓、を行いながら精神統一】
【いざ、始まると細かいことが抜けてます、、が、丁寧な抽出、作業を意識してがんばります】
【結果は4位。。。惜しくも入賞となりませんでしたが、初の大会にしては健闘しました。悔しい気持ちもありますが、何より楽しめました。課題も浮き彫りとなったので、スキルを磨いて挑戦し、次回はチャンピオン目指します!】

8番目は日野修一バリスタ

【日野修一バリスタ/(株)フォンス 普段はベーカリーカフェで勤務している日野バリスタ。IIACの活動にも積極的に参加しており、バリスタという仕事に向き合い勉強しているのでしょう。落ち着いた競技が印象的です。】

9番目は細川智代バリスタ

【細川智代バリスタ/LA GIOSTRA(札幌市) EICは何度も出場されている細川バリスタ。他のバリスタとは違う、大会のルールを熟知した競技は最初見てて独特でしたが、3位と言う結果は流石の一言。結果は悔しかったと思いますが、何度も大会に向かう芯の強さと姿勢は尊敬します。3位おめでとうございます!】

10番目は曽田一誠バリスタ

【曽田一誠バリスタ/punteggiatura(京都府京都市) 曽田バリスタとは2013年にIIAC module2,3資格取得の為に一緒にイタリアに行った仲間です。もう10年近く前になりますね。2020年12月に自身の城『punteggiatura』をオープン。2022年必ず行きますね。競技は非常に丁寧な動き。普段の仕事っぷりが思い起こせる素晴らしい動きでした。個人的にはこうやって同じ大会で戦えるのが嬉しかったです!】

11番目は内田彰子バリスタ

【内田彰子バリスタ/カフェチャオプレッソ あべのハルカス店(大阪府阿倍野区) 調整の際にグラインダーのブレードが噛んでしまうというハプニングがありながらも最後まで競技をしました。私とJBAのインストラクターを務めるカフェチャオプレッソの土子インストラクターと一緒に後方から競技を見つめていましたが、「チャオプレッソでも凄く活躍してくれているバリスタです」と一言。同じ会社から、このような大会に挑戦してくれる方がいるのは嬉しいですよね】

ラストは足立健太バリスタ

【足立健太バリスタ/CAFF PASCUCCI 麴町(神奈川県) バール・デルソーレ出身、現在はカフェパスクッチの足立バリスタとはJBAのL3試験を一緒に挑戦しました。現在もイタリアンエスプレッソの啓蒙活動に貢献しておりますね。落ち着いた安定の競技でした】

さて、緊張の結果発表です。

3位!細川智代バリスタ!

2位!工藤圭右バリスタ!

そして、チャンピオン!

戸倉芳則バリスタ!!

戸倉バリスタ、世界大会で今年こそ日本人初!の世界チャンピオン目指して頑張ってください!日本のバリスタの思いを背負ってください!

3人とも本当におめでとうございます!!

各バリスタの感想は個人のキャプションで書いていますのでご覧ください。

【みんなで記念撮影、みなさん本当にお疲れ様でした!!】

玄人向けの内容の大会ですので、

いわゆる大会らしい派手さはありませんが、

バリスタが見ると非常に面白い内容となっています。

宮西バリスタもコメントしていましたが、

「この大会をたくさんの人に見てほしい!」

今後はここが我々バリスタが取り組む課題でもあると思います。


横山バリスタに大会前の競技説明の際に

「普段やっていることがそのままでる、そして限りある与えられた情報からどれだけ正解を導き出せるかが大事で、自分との戦いが全ての競技」

この言葉がまさに全てだと痛感しました。

大会に勝つことだけではなく、

普段からどのように

「バリスタ」という仕事に向き合うかが

リアルに試される競技会です。


また、自分の中でも大会に出場することによって

長年考えてきた「答え」も

導き出すことができました。


この経験を糧に日々の業務に真摯に取り組み

更なる成長を目指していきたいと思います!


それでは!