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スウェーデンの教育はタダじゃない(改訂版)

その理由の一つ目は

財源が自分たちが払っている税金だから、です。

みんなで一緒に負担することで個人の負担は減り、収入格差で教育の機会が平等に与えられないという状況が避けられます。(ここでは社会経済的背景は無視しています。個人の収入で住める場所が決まり、そこから通える学校が決まるので、不平等などはあります。)

日本ではひとりの子どもにかかる教育費が1000万だったでしょうか。社会人として働くようになって改めてその負担の大きさを感じます。そんなお金みんなどうやって工面してるの?と思ってしまいますが…そんな私も毎月日本で借りた奨学金を返済しています。

親に教育のためのお金を払ってもらっているという罪悪感は子どもにとってものすごい重荷ですし、親御さんにとってもそのプレッシャーは計り知れません。

それは親に「払ってあげているのだから」という、子どもの意思決定の権利を奪う理由を与えてしまいますし、自分の経済状況のせいでやりたいことをやらせてあげらないという悲しみを生んでしまいます。

そしてその理由の2つ目は

実際に払うお金もあるからです。

就学前教育も、放課後支援(学童のようなもの)も収入によって金額は変わるもののお金を支払います。

就学前教育で言うと第一子は世帯収入の3%、ただし最大1510クローナ(2021年現在。約18000円 毎年少しずつですが上がっています。)第二子は世帯収入の2%、第三子1%、第四子以降はタダとなっています。通う時間や年齢によって料金は下がりますが、これ以上は高くなりません。

なぜ「タダ」だと言いたくないのか

スウェーデンでは単純にその1000万円を貯める必要がないのだから「タダ」の感覚になるのは間違いありません。

でもタダだと言うにはすごく抵抗があります。

①税金は自分たちの払っているお金

②教育は国にとって大切な投資であり、お金をかけるべきところ

の2つの理由からです。

「スウェーデンって教育タダなんだよね?」

というよく聞かれる質問を少し深堀してみました😊



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