バロ

色々残したい。音楽、漫画、映画、日本が好きな中年男性。心霊とか怖い話とかホラー映画も好…

バロ

色々残したい。音楽、漫画、映画、日本が好きな中年男性。心霊とか怖い話とかホラー映画も好む。更に切ない歌があればどこまでも行ける。スキ押してくれると嬉しい。

最近の記事

シェルター

交通誘導員と目が合った 恥ずかしげもなく抱き合う恋人同士と 目が合った 思い出す僧侶と目が合った 山々の間の怪獣と目が合った ジョゼと虎と目が合った 飛び降りた人と目が合った 歌い出しでミスって目が合った 騒がしい向かいの住人と目が合った 今沈みゆく底無し沼の被害者と 目が合った 嘘吐き 貴方の妄想にリスクに願いに祈り 濁点ばかりの語りに自ら憤る その目は地面ばかりを落として 僕は何を言っただろう 貴方はもう居ないけど 夜を司る月と目が合った 体が千切れた乗客と目が合った

    • 嵩張る、卓上に無い物

      肘を擦りむく程転んでしまった明け方に 誰かが待っていてくれたら起き上がった 瞳孔が開くのを待っていたが まだ生きられるようで仰向けになり あと少し生きたら海 あと少しで雨 許し合うなどおこがましい 他者の幸せなどうとましい 自分の海や雨を定義しては 求めて 問うて 準備不足でも寝不足だ 歩き出すなど無理な話だ 終わらない夢を見た 擦りむいた肘を掲げて 死なない朝を掌に この線を超えて行け 少しの変化を喜ぶも 残した炭のようなそれでも ありふれた生命の光を 多角形の様

      • 星を見ていた

        星を見ていた もうどうにもならない事ばかりで 夜になる前に 夕凪色の薄闇に光る天にある点を 悲しくもなく 起こる事を受け入れてしまう僕は 近くの大事な 砂漠の水のような大事な物を溢す 嗚呼と漏らし 天を仰いでも見えたのは星だけだ

        • 症候群

          雨が降り始めたから 遊びのように始めたプロジェクトもお仕舞い 寒いからお揃いの半纏を買った 君に似合うとか関係無い僕のエゴです 治安が悪い所には行きたくないよ でも災害は平等で 腸が出るくらい抱きしめて 肉が腐り果てて骨だけになったら 僕らは地球と一つになる 鮫や獅子が狙っているよ 幸せになるなんて許さないと牙を見せて 溢れ出す烏賊の墨はいつも 生臭いのに先の未来は美味しいと言っている 僕は騙され易くて 辿り着けなかった森の奥の一軒家も ハリボテのアニメにもならない影でし

        シェルター

          rainbow seminar

          君は酸みたいな遠い地上の動画と 格闘して疲弊しきっているのに 気付かないまま環境を変えやしない わかるよ俺も同じで少し後を飛んでいる小蠅 だから参加するのが意味があるって 虹色のセミナーに2階から金を落としてる 天使って意味の外国語を 漢字にして名付ける田舎の親が 祭壇に辿り着く前 蛍光色の骸骨に阻まれた画像が その最後まで拡散し続けた そして重症患者が刻々と増えている 青唐辛子が関節の隙間に入っている 霊的な成人に誤爆するプルトニウム 不謹慎にモザイクが重なるから知る 君は

          rainbow seminar

          七色星群(the seven colored starcluster)

          君達が思う結末に成らなくて済まない 吐いた息が宇宙に漏れて逝くのが まだ少し踊るような人生に見えて 秘密を怪物の鱗に添えた 独りの真夜中は誰もが怪物に成れる 弦が切れる程息継ぎ無しの 新しい日を誰もが望んでいる 今のままでは来ないことも知っている 矛盾を超科学でマイナスにする 無かった事にする「説」に涙流して 花束の様な七色星群 昴と名付けられている 湿った宇宙の僕らの呼吸の果ての世界 アルコールも望まぬ夜の性も花冠を編んだ畑も 田舎の視線も都会の無関心も 何者でも無い僕

          七色星群(the seven colored starcluster)

          残響はずっと鼓膜を焼き続け ミサイルは親族の墓を破裂させ 約束する人々は居なくなり 独りきりになってしまった 世界の選択に少しでも抗えば 舐めきったインターネット鼻で笑って swipeしていたら爆発音 他人の家のイルミネーション 綺麗だと思うより電気代を気にした 外を照らす光に金をかけているのは 水不足の時に洗車する人だと吹聴 乳児が居る家なんだろう 乳児だらけの家なんだろう と不幸な思考しか出来ないカラス 大事な人の八重歯が砕けた 家の裏に人体だったサイコロ 中身の無い

          反魂

          ブラインドの壊れた窓 雑居ビルの4階 人が2人乗ったら窮屈な昇降機 探偵気取りの貴方と2人 終末前の小悪魔が集まる屋上 件の窓から見える景色 薄く埃が積もる机とソファ 臙脂色の夕焼けが射す 目出し帽を被って奇妙に踊る 関節が外れたように 父の名を逆から呼んで踊る 空には昏い渦が聴こえない歓声を吸い上げ 卵は魂の代わり 迷った村人はいずれ吸い上げられる トランペットが高らかに鳴る 指紋の様な渦巻き状に描かれたタブ譜 馬鹿が謎を落としてTVは潰れた アルコールの勢いで踊り

          ケルビム

          爆音の波状の振動で 慌ててイヤホンを外して しばらく傷付いて癒しのパンケーキ求めて 表皮はぼろぼろの魂で また明日、なんてお気楽過ぎて 楽観的過ぎやしないかって でも全部、焦っても無駄だって それよりも足元の その足元のガラス片に光 気付かなかったよね 今死にそうな僕らも アルミに反射した光を持ち 外装を何重にもした安い心も 海の写真をチラつかせれば思い出に変わる 明日、また明日って どんだけお前は時間があるの ある日いきなり太ったくせにさ 狂おしい癒しのパンケーキ 鬱

          ケルビム

          キジムナー

          他人事のように聞いていてよ 世の中のハート型を嫌うよ 水っぽい料理をありがたがって 透明になった瞬間に悪口になるでしょう ねえ 人を傷つけた人が収益を得た動画 言い合った人が罹患していたかどうか この毒酒を呑んだなら行きましょうか 正解を持つ人の声は 何故そんなに大きいのでしょうか 答えを持たない人を崖へ追いたてる 正しいことをしていると脳内麻薬を滴らせ 手錠の隙間から見たら 心地悪い学校の椅子と何ら変わらない ガジュマルの木の上から見たら 上履きの中に入れた画鋲と変わらな

          キジムナー

          lasted rest

          僕よりずっと頭が良い君が 偏っていくのが怖かった ニュートラルな人だった頃 美味しかった果物 波で変わる光の反射 底が見えるから覗いてみてよ ミネラルウォーターに金属片 夏の午前四時か冬の午後五時 地球の傾きに耐えられず 軋み歪む空間の隙間を埋める様に 僕は喉の奥に叫び声を残し 君をかたどった白線をなぞる 僕は何処に居る 前後左右から少し外れている 話す資格もないかもしれない ギターでディスコード鳴らすだけの 不協な和音を弾く 目深に帽子を被った人のふりした植物だ 二階の不安

          lasted rest

          pray

          ジェーンドゥが言ったから これが最後の鼓動だ その時の後悔は計り知れないだろう 何故なら僕らはやり残した事ばかりだ 最近見た悲しい夢は 君と仲直りする夢 そして朝が来る トム大佐は宇宙から戻れない 戻れない戻れないし戻れない 金網にしがみついた指を 一本一本外して聴いているよ デヴィッド・ボウイ 抽象的な問いには答えられない だけど 当たり前の生活を明日も 暮らせると思っているのは 何%かの確率で破裂するch チケットは払い戻されるけど僕らは 金属に貫かれた動物の形をしている

          キミノフツウ

          凶悪犯じゃない普通人間も レプリカントみたいな顔して 主人公を目指して下唇出して 恥ずかしい記録を短い動画で ちらつかせたら中身の無い普通普通凶悪普通 馬鹿ばかり助けない救われない 見渡すばかり静寂の水面に刻まれた月 少し青い あの日触った上流の沢 それが今やカビだらけの浴槽の蛇口 あれからキミは誰の偶像 アイドルが安く引きずられる現代 まとまりがないまま まもなく0時でまだまだ モラハラの糞野郎を消し忘れてる 大好きだった過去は飲めない水になる くたくたに煮た現代の料理

          キミノフツウ

          RE:Reborn

          光に透かした 木洩れ陽みたいな言葉を砕いた 向き合った嫌いな自分はいつか 他人に投影されて そいつを壊そうとする衝動的に パスワードがイタい野薔薇少女 肥満体のバンドマンに貫かれた 踊るように下流に流されていった 馬鹿にしていたのに そうかほうかやだやだもう浸水してる 命からがらや涙を飲んでも僅か ドラマティックやペシミスティック等 無くても進む双六に真顔で賽を降る 昨日も明後日も思い出の何処かが痛んで NOKKOの人魚を聴いたりした 日本の町はアメリカの町より早く変わ

          〇の波

          泣きながらバスに乗り込む子ども達 腐ったシュークリームを舐める犬 3度大きな音がして赤く腫れた空 曲がったレール 曲がった手足 自分を信じられなくなったら 息を殺して地下室に篭っていた 部屋の隅の蛍を目で追っていたが それすらも存在していなかった 知らない人が不幸になっている それを栄養にして沢山笑う人がいる 馬鹿が承認欲求を裸で満たしている 年齢だけ重ねた子供ばかり生き残る 天地無用の光が爆ぜて 探しても見つからなかったものが一瞬 失うことばかりさせて 神様なんてタイ

          ドント、リーブ、ミー

          馬鹿が君の価値を問うている 馬鹿は馬鹿であることに気付かず 可哀想に恥を晒して生きている 可哀想に 潰したトマトをテストの山にかけて 誰かの青春が終わっていく 夜の県道で酔っ払った女が 自分のことを主人公だと思い込んで 性器の準備をしている 可哀想に間違っちゃいない あなたは主人公だ 行けるなら行こう 君の知らない未来へ もう病気になったかもしれない体を連れて 隠し事だらけの友達も連れて 千年王国よりも近く 最後の夏よりも近い 5針縫った手首はもう治ったかい? 僕は仕事

          ドント、リーブ、ミー