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PLATEAU AWARD 2023挑戦、入賞した話

PLATEAU AWARD2023に会社の有志メンバで構成されるチームIRODUKURIで初挑戦し、提出した作品「Machi Plus」にてPLATEAU賞を受賞できました。1か月近くたってしまいましたが、どの作品も大変レベルが高く、大きなチャレンジだったので、記録として残したいと思います。



PLATEAU AWARDとは

国土交通省では、2020年度からProject PLATEAU(プラトー)として、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化の取組みをスタートし、様々な領域における新たなサービスやイノベーションの創出を進めています。 PLATEAU AWARDは、オープンデータである3D都市モデルのまだ見ぬ可能性を引き出すため、国土交通省が主催する3D都市モデルの開発コンテストです。 様々な領域のエンジニアやクリエイター、プランナーが自らの技術と3D都市モデルのデータを組み合わせ、新たな価値を生み出すことを期待しています。

https://www.mlit.go.jp/plateau-next/award/#encouragement

挑戦経緯

  • PLATEAU Hackathon for ルーキーのチームでオーディエンス賞受賞。PLATEAU AWARDの紹介もあり、PLATEAUを使ってもっと開発&取り組みをしてみたくなった

  • PLATEAU開発を通じてスキルアップをしたかった

上記2点に加え、過去(PLATEAU AWARD2022)の受賞作品が技術面やビジュアル面のレベルが高いこともあり躊躇していたが、一緒にやってくれるメンバも見つかったので、最悪2人でもやれそうということで応募を決意。

作品内容(Machi Plus)

「開発者は、作りたいエリアのテクスチャがなく、満足のいくゲームが作れない」、「ユーザーは、自分たちの街のおもしろいゲームで遊びたいが、それがない」、「国や地方公共団体は、よりよい3D都市モデルを整備したいが、整備にお金がかかる」という三者のPLATEAUにまつわる課題を同時に解決するプラットフォームを開発しました。
建物の写真を撮影・登録すればゲームで使えるポイントを獲得できる、というインセンティブを与えることで、3D都市モデルのテクスチャ改善によるPLATEAUの価値向上、3D都市モデルを活用したより魅力的なゲームのリリース、ユーザーによるさらなる建物の写真の撮影・登録、というサイクルの循環を狙っています。

開発の流れ

約3か月+ブラッシュアップ1か月で開発しました。

  • 2023/8 チーム組成と開発内容の決定と役割分担

    • 目標を一次審査通過とし、昨年ぐらいのレベルを目指し、有志としては本格開発を行うことを前提として、興味のありそうな人に声掛け。

    • キックオフ→案だし→役割分担

    • スマホ、UV展開周り、クラウド、サンプルゲーム、ゲームシナリオで担当分けし、自分はUV展開周り(最終的にfor Develperというツール)を担当

  • 2023/9

    • 技術検証開始。一番肝であるUV展開図周りは最初に検証。案の通りいけそうだと見込みを付ける。

    • 当初、PJ管理しようと考えていたが、作ること優先で各々に任せたほうがやりやすいと判断し、週1の確認のみとした

  • 2023/10

    • 各々で開発継続。少し中だるみしてしまい、進捗が悪かった時期。

  • 2023/11

    • 提出に向け、追い込み。ここでかなり追い込み開発。 ここで一連の流れが動くところまで完成。

    • 資料用の撮影なども行い、資料も念入りに作成。

  • 2023/12~2024/2

    • 一次審査、ファイナリスト確定

    • 一次審査後対応したかった開発を追加開発。ツールの一般公開。

    • 最終審査会→PLATEAU賞受賞

最終審査会参加者

学生や企業の方もいて、大変多様性に富んでいました。 今年の作品もどれもレベルが高く、刺激的でした。
詳細については以下のリンクにまとめられています。
https://www.mlit.go.jp/plateau/journal/j059/

参加して得られたこと

PLATEAU理解

レベルの高いコンテストですが、それゆえに開発する作品についていろんなことを考え、調査するため、今までは単に3Dモデルとしてしか扱えてなかったPLATEAUについてCityGMLをベースにした仕組みの奥深さや、ユースケースの活用事例なども含めPLATEAU全体の様々な取り組みも学ぶことができました。また、PLATEAUだけでなくオープンデータの可能性を感じ、開発を通じて、価値を提供していきたいという思いを持つようになりました。

わくわくした気持ち

一次審査や最終審査会を通じて、久しぶりに部活動の試合のような、チャレンジしている気持ちの高鳴りと、達成感を味わうことができ、大変楽しい機会でした。チーム参加していたからこそのやりとりも含め、一緒に開発してくれたチームメンバに感謝しています。

MachiPlusの今後について

引き続き有志として価値を実際に提供するところから開発を進めていく予定です。

終わりに

PLATEAU AWARDはアーカイブを見ているだけでも、技術面・アイデア面・ビジネス面どれをとっても大変面白いのですが、PLATEAUで開発した経験のある方なら、ぜひ開発物をAWARDに出してみることをお勧めします。そのための開発の過程で、PLATEAUのことをもっと知り、もっと使いたくなるのではないかと思います。コンテンツも多数あるので、自分自身も更なる開発をしていこうと思います。

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