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新社会人 ラオス人サラリーマン向け住宅をつくる#Ep.3 ラオス住宅に革命を 〜座礁〜

万事順調だったプロジェクトの前に、突如岩壁が姿を現す。

建築デザイナーさんの最初の視察を終え、
下請け業者からの数字が出た。

比較のため、同じ条件を提示して3社あいみつをとった。

3社のうち2社は建設コストがほとんど変わらないが、
1社だけ倍以上の見積もりを出してきた。

面白い。

彼らはラオスにはない電気分野の技術をもった大手施工会社だ。
初めは、将来的な修繕コストなどや改築コストなどを考え、
この会社に任せようかと思っていたが、やっぱり比較してみるものだ。

電気系等のみ分業発注の道が頭に浮かぶ。

建築デザイナーさんに見積もりデータを渡す。

あとは土地だけだ。

このラオス人サラリーマン向け住宅プロジェクトでは、
破格の賃貸価格で、かつデザインや住環境は最高峰であるということを謳って進めていく。

そのため、投資家が納得できるような数字を出すためには、
将来の地価上昇によるキャピタルゲインを狙える場所でなくてはならないし、
そもそもバイク通勤するラオス人が「ここなら通勤場所から近いな」と思えるような場所でなくては造ったところでお客さんからは選ばれない。

ラオスには土地を査定できる人がいないから、
土地の価値はマーケットプライスで決まる。
知らない外国人は法外な価格でぼったくられる。

実際に見て回り、
その土地に足を運んで、
ラオス人スタッフに電話をかけてもらい、
地道に調査した。

すると、だんだん体感値でこのエリアはこのくらいの値段だとわかるようになってきた。

そして見つかった。
情報を知らない当初は土地の予算ぎりぎり(オーバー)で建築物一つ建てられる広さの土地が、
さらに探して、建設予定の1.5倍造れるほどの土地が、
さらにさらに探して、頑張って2個造れる広さの土地が。
しかも大使館の人が住む住宅街に位置する。

ここだ!と思った。

早速地主と会うことに。

作戦は、
日本語を話せるラオス人の女の子を連れていって、
彼女と結婚してラオスにマイホームを建てるから土地を探している。
という体だ。

何目的か分からない外国人として話しをするより、
コイツに売っても大丈夫そうだなと思わせた方が、今回は交渉しやすそうだと考えた。

結果・・・。

粘った末、元々の土地の予算内で建築予定物が3つ建てられるくらいの広さで交渉成立😂

翌々日、もう一度話をまとめに地主の指定した場所に会いにいく。

来ない。
電話も出ない。
嫌な予感がする。

さらに翌日、
電話があった。

地主「その土地の部分は売れた」

カイト「・・・?🐥?」
(・・・なんでじゃ)

話をしに行く。
地主「その土地はもう売れちゃったよ。買うって決めたらすぐ買わないと!」

意味がわからない。
何そのショッピングみたいなノリ。
カイト「じゃあその土地の隣の部分売ってください」

交渉前と同じ金額。。
しかもこれでしか売らないと言っている。

交渉決裂。
またゼロからのスタートとなってしまった。
(ぽくぽくぽくチーン・・・)

to be continued…

P.S.
最近海のないこの国で、輸入不可能と思われていた海のミルク「牡蠣」を、
タイから物流ルートを開拓し、ラオスに持ってくることに成功した。


網焼き😚

手のひらサイズ

「伊達の牡蠣」

ポン酢との相性は抜群。
口の中でとろけ、磯の香りが広がる様は、まるで日本に戻ったような気分にさせてくれました🌊🤤

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