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📸魂を込めた一枚。

写真は、自分の全てをさらけ出す。

2021年も残すところ一ヶ月となりました。

そろそろ年始の写真展の支度をしなくちゃなと思いながらも、着手できない毎日が続きます(単純に怠惰なだけ)。

今年は昨年と比べて、色々な地へ足を踏み入れました。関東圏内ばかりを回っていた私にとって、とても貴重な経験でした。



行かなくちゃ。自分の目で見て、おさめなきゃ。



強い使命感にかられた私は、気が付いたら球場にいました。起こした行動は全て正解でした。

写真って不思議で、自分の気持ちや心が全部投影されるんです。変な話、愛情も憎悪も緊張感も邪心も全て写ります。だからこそ写真って面白いんですけどね。

魂を込めた一枚。その熱意や愛情って、全ての作品に入るとは限らないのです。ただシャッターを切るだけ。作業としては何ら変わらないのですが、出来栄えは雲泥の差です。もちろん、ある程度の質は技術でどうにかなります。しかし+αの部分は誤魔化しがききません。

今年撮れた最高の作品たち(ほかにもあるけれど)

2021年に撮影した写真の一部


被写体のもつ美しさやかっこよさに『何か』を加えるのが、撮り手である私の役目だと思っています。シャッターを切るたびに心を奪われるので、試合が終わる頃にはどっと疲れがやってきます。自分の魂を射抜かれたというような感じでしょうか。疲れるわりには、その疲労感が心地よい。相反する感情を抱きます。

皆さんはどんな思いでシャッターを切っていますか。


撮り方も知らずに(今だって十分ではありませんが)、ただただ撮っている時期がありました。その頃の作品を見返すと、私に余裕がないことがよくわかります。愛情はおろか、何を撮りたいのか、メッセージが伝わってきません。一つわかるのは、私がとても必死だったということです。

それを何年も繰り返して、今の私があります。少しはものを考えて撮るようになれたかなと思っています。心の余白ができたことで、新しい画角に挑戦してみようとか、使ったことのない色味を入れてみるとか。どうしたらその選手が最も輝いて見えるかを中心に、多くのことを考えるようになりました。

写真って凄く楽しいです。自分の内に秘めたるものが、全て表に出てくるのですから。知らない自分を知ることができる。またとないチャンスです。そして、大切な作品を『人に見てもらう』こと。これも大事にしていることです。自分以外の誰かの目に触れることで、想定外の感想をいただくこともあります。そのときにまた、新しい自分を知ることができます。受け入れた暁には、もっと成長できるという自信もつきます。

撮った一枚は、全て私の宝物。これからも撮ることを楽しみ、自分の成長に繋いでいこうと思うのです。最高の一枚を求めて。





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