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16.機内食業界の立ち位置について

皆様こんにちは。今回は短編になりますが、機内食業界の各社の立ち位置について調べてみました。

コロナ禍においてはかなり苦しんだ機内食業界ですが、海外旅行も解禁され、徐々に活気を取り戻しつつあります。
参考程度に読んでいただければ幸いです。


1.機内食業界のシェア

機内食業界の2020年の市場シェアは以下の通りとなっています。
1位 ゲートグループ 9.6%
2位 ニューレスト 9.2%
3位 ディナータ 8.5%
4位 LSG 6.4%
5位 SATS 4.1%
6位 DO & CO 1.7%

世界1位のゲートグループは、元々はスイス航空の機内食メーカーでしたが、買収を通じて規模を拡大しました。
テマセクなどが組成した投資ファンド傘下に入り、今後さらなるグローバル展開が想定されています。

2位はアフリカに強い基盤を有するニューレスト、3位はエミレーツ航空傘下のディナータ、世界4位はルフトハンザ傘下のLSG、5位はシンガポール航空の機内食メーカーから展開しているSATSという順番になっています。

シンガポール航空の大株主でもあるテマセクがゲートグループを共同保有していることから、将来的な再編の可能性が想定されています。

・Gate Group(ゲートグループ)
スイスに本拠を置く機内食・ケータリング提供会社。Gate Gourmet(ゲートグルメ)で展開。元々はスイス航空の機内食提供会社。エールフランスの機内食メーカーのServairやブリティッシュエアウェイ等の機内食事業を買収し拡大している。2016年に中国のHNA Group(海航集団)が買収。2019年に投資ファンドであるRRJキャピタルとシンガポールのテマセク傘下となる。ゲートグルメジャパン有限会社はゲートグルメ社のグループ子会社。

・SATS(新翔集团、サッツ)
シンガポールに本拠を置く機内食・グランドハンドリング会社。元々はシンガポール航空の子会社だったが、2009年に分社化。現在はシンガポール証券取引所に上場。売上構成では中国、インド、東南アジアでほぼ90%以上を占める。

・ANAケータリングサービス
日本のANAの子会社。ANAグループ以外にもエバー航空、 アシアナ航空、ベトナム航空などに機内食を提供している。

・ジャルロイヤルケータリング
日本航空の子会社。1995年4月、日本航空株式会社と外食産業の老舗ロイヤル株式会社との合弁会社として開業、成田国際空港(成田空港)および東京国際空港(羽田空港)において機内食を調製。

・コスモ企業
日本空港ビルデングの連結子会社。成田、羽田を拠点に、ナショナルフラッグエアラインもしくは子会社との取引が多い。

2.機内食業界まとめ

皆さんは海外旅行などで機内食を食べる機会があると思いますが、どこの会社が作っているかは考えたことはなかったのではないでしょうか。

各社によってこだわりや特徴が違いますので、HPなどを調べてみると結構おもしろいです。

また、コロナ禍の際には、機内食以外にも弁当やおせちなどにも進出しており、普段の日常で食べることもできるようになってきています。

興味がある方はぜひ一度ご賞味ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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