怠惰にしょうもなく生きる

 今休職中で自己分析をしたり転職活動をしているが、正直こんなことをしている場合じゃないなと思う。もっと友達と遊んだり、生産性のないことをしたり、将来のためにならない無駄なことばっかりしてしょうもなく生きていきたい。

 抑えるべきところをちゃんと抑えるのは大事だとは思う。受験とか、どんな仕事をするのかとか、自分にとって幸せな人生とは何かとか、どうやってお金を貯めるかとか。そういった『自分の人生に大きく影響するターニングポイント』はきちんと向き合わないと人生がハードモードになると思っている。そういう意味では休職中の今自己分析や転職活動をするのは必要なことだとは理解している。
 だけど自分にとって、将来に影響するから向き合わないといけないような『真面目なこと』は人生の醍醐味ではないと思っている。


 人生の醍醐味はしょうもないことにこそ詰まってるだろと、そう思う。


 衝動的な気持ちに駆られて夜散歩をしたり、ラジオを聴きながらパズルをしたり、生活リズムが崩れるとわかっていながら深夜に海外サッカーを観て罪悪感も相まって余計興奮したり、仕事終わりに友達を誘って街中華を食べたり。そんな今の快楽・楽しさだけしかない『不真面目でしょうもないこと』こそ人生の醍醐味だと思う。
 一体ラジオを聴きながらパズルをしたからって何が生まれるのか。何も生まれない、生産性ゼロ。大学受験や就活に比べたらしょうもないことだ。だけどそんなしょうもないことこそ贅沢で傲慢で、人間だからこそできる最高の生き方だと思う。

 就活の時も『不真面目に生きること』が原動力だった。「ここを頑張ったらこの先転職とかと向き合わずしょうもない人生が送れる」という思いが原動力となって本気で取り組んだ。漫画の名言で『怠惰を求めて勤勉に行き着く』という言葉があるが、まさにそれを体現した状態である。毎日面接練習をしたり先輩にES添削をしてもらったりして『真面目なこと』に本気で取り組んだ。
 しかし社会人になった今、まだ自分探し・仕事探しを続けている。『真面目なこと』とまだ向き合っている。休職していることを前向きに捉えられるようになってきた反面、やはりこんな真面目なことは早く終わらせてもっと不真面目に、しょうもなく生きたいなという強い思いがあり続けている。

 休職はとても大事な時期だ。心を休ませる、働けなくなった理由を真剣に考える、自分の理想の生き方や幸せはなんなのか自問自答する、それの実現に向けて少しずつ行動していく。休職がいかに大切な時期かというのはここ数ヶ月休んでみて肌で実感した。
 実感した上で、その先に進みたい。転職とかお金の心配をしてるがもうこんなの今だけにしたい。将来がどうとか一切考えず、生産性のない無駄なことばっかするしょうもない生き方がしたい。あとから後悔して、だけどその時楽しかったからいいやと思えるような、そんな無駄で埋め尽くされた生活をしたい。

 考えすぎる自分にとって理想とか幸せについてはこれからもずっと考え続けるとは思うが、だからこそ日々の無駄な時間を大切にしたい。切実に休職、転職をさっさと終わらせてしょうもなく生きたい。真面目に生きてる場合じゃない。


このチェンソーマンのEDみたいな生活が理想


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