「働くこと」に対する周りとのズレ

「働くこと」に対して、周りとかなりズレがあるなと感じる。

 まず、1日8時間、週5日働く社会人が世の中にこんなに溢れているのが不思議でならない。なぜみんな平気な顔をして毎日働けているのだろうか。辞めたい、長く休みたいとは思わないのだろうか。いや少なからず思ってはいるだろうがそれでも働き続けているのだからすごい。私は新卒1年目ですでに休職してしまった。悲観しているわけではなく、ただただ「働くこと」に対して、普通の社会人とは根本的な価値観・スタンスが違うように思う。


このズレは大学生の頃からうっすら感じていた。
アルバイトである。

 私はバイトが全然続かなかった。大学4年間を通して5、6個ほどバイトをやった。別に「色んなことをして経験を積もう」なんていう思いは全くなく、大学生活を振り返ってみたらたくさんのバイトを経験していた。単に続かなかったのだ。
 4年間同じアルバイトをする人がいるが、ただただ忍耐力や継続力を尊敬する。たくさんのアルバイトをする人が悪いわけではなく、むしろ人生経験としてはそちらの方がいいとすら思うのだが、逃げの結果複数のアルバイト経験をした自分はどちらにも属さないし、この頃すでに労働自体が向いていない気がしていた。


 就活でも違和感はあった。

 この先何十年の生き方を決めるには、就活期間が短すぎやしないだろうか。その割にみんなやりたいことや志望業界をスパスパ決めている。よくそんなスムーズに就活できるなと今でも思う。この時の私は、これまでのアルバイト経験を通して「ほかの人と比べてちゃんと向き合わないと人生ハードモードになる」という危機感を感じていたので、3年次から情報収集やインターンを行なっていた。
 「就活をどれだけ真面目に捉えるか」に明らかなズレがあった。
(休職した現状を考えると早目から動いたのはあまり意味がなかったかもしれない、という煩悩は虚しくなるので無視)



 新卒1年目の今、そのズレはいまだ感じる。働き続ければ「働くこと」に慣れるんじゃないかと思っていたが全く慣れなかった。5、6月に社会人の生活リズムに慣れ始めた感覚はあったのだが、精神的にはひたすら拒否反応があった。社内の人のように穏やかに働くことができなかった。

 友人のI君から聞いた話だが、ある日(彼がまだ働いていた時)、彼が通勤のためいつものように満員電車に乗り、立ちながら読書をしていた時、パッと目の前に座っている男性3人を見たら全員転職サイトを見て企業を探していたという。


 この3人と同じように、もしかしたら自分の社内の人も心では同じように少なからず絶望しているのかもしれない。そう思うと多少勇気づけられるところもあるのだが、ただそれでもやはりズレは感じる。休職してしまっているくらいだから。
 このズレとどう向き合いながら社会復帰していくか、これはまあ「自己分析」していくしかないと思う。仕事に何を求めるか、なぜ続けられなかったのか、どんな要素があれば楽しく続けれるか。今までの経験の振り返りや友人と話すことで見つけていくしかないと思う。

 この「ズレ」を言語化して対策して行動すれば、多少マシな働き方ができるかもしれない。

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