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【レビュー】全日本小学生金管バンド選手権を見てきた

おはようございます☀

音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

寒波到来で震えています。

以下お知らせ続きますので、だるかったらタイトルを押して頂き飛んでください。

目次

お知らせ

以下日本中でみなさまのご来場をお待ちしております!
詳細は河野か各団体様へお問い合わせください🙏

出演情報12月版

12/23(土) IBE 大阪
12/24(日) RBB 東京
12/28(木) Solo 東京
1/13(土) Nexus 茨城
1/20(土) BiR 14th 埼玉
1/21(日) ブラスバンド体験会 茨城
2/12(祝月)獅子座 埼玉
3/20(祝水) Nexus 茨城
3/24(日) 浜松BB 静岡


#Nexus Brass Band
#ネクサス・ブラスバンド
#Immortal Brass Eternally
#Riverside British Brass
#リヴァーサイドブリティッシュブラス
#浜松ブラスバンド
#brassbandleo #ブラスバンド獅子座
#AIPHONE管楽器バー

完売御礼!

【レビュー】全日本小学生金管バンド選手権を見てきた

何年も前から行きたいと思っていたのですが、タイミングが合わず、今回色々と都合がつき、第11回全日本小学生金管バンド選手権を観戦してきました。

ここで事前情報

全日本小学生金管バンド選手権とは

全日本小学生金管バンド連盟によって開催されている小学生によって構成される金管バンドのためのコンテストです。

現在日本で開催されている金管バンドのためのコンテストとしては唯一のもので、2013年に開催された第1回選手権より(コロナ禍を除き)毎年年末に開催され、今回の大会で11回目の開催でした。

主に関西圏の会場を使って開催されているこのコンテスト、今年は12/17(日)開催で、本戦の会場は滋賀県「大津市民会館」でした。

地図からも分かる通り、琵琶湖から徒歩圏内+12月+寒波到来ということで当日は極寒でしたが、出演者のみなさんはとてもパワフルに演奏されていました。

参加条件

参加には連盟規定の条件があります。(以下公式サイトより)

1. 構成メンバーは小学生とする。
2. 参加人数は、15 名以上とする(指揮者は含まない)。
3. 小学生による、学校教育活動のバンド、社会教育活動のバンドとする。
※同一市区町村に存する2 団体以上の合同参加も可とする。 (但し、1 団体の構成員が15 名未満の場合に限る。)
4. 指揮者の資格は問わないが、課題曲・自由曲ともに同一指揮者とする。

演奏楽曲

また演奏楽曲も欧州選手権同様、課題曲と自由曲が設定されています。

今年2023年の課題曲は『フォロ ロマーノ 〜勇者の凱旋〜』という曲で、滋賀県大津市在住、1992年「吹奏楽のためのフューチュリズム」、1995年「行進曲ラメセスⅡ世」が全日本吹奏楽コンクール課題曲に選ばれた実績のある阿部勇一によって作曲をされました。

演奏は基本的に楽譜に指定された編成とされていますが、コルネットはトランペットでも可。E♭コルネット及びフリューゲルホルンはコルネットまたはトランペットでも可。バリトンはユーフォニアムでも可という現代日本の様々な形で活動されている小学校金管バンドの実情に配慮されています。

また自由曲の編成については、
・金管楽器及び打楽器のみとする。
・マーチング管楽器での演奏は不可とする。
・ピアノの使用は可能

という設定がなされており、あくまで世界各地で演奏されている金管バンドスタイルでの演奏が主軸となっています。

課題曲、自由曲合わせて10分という尺が定められており、2曲続けて演奏されることから少しでも演奏時間を伸ばそうと、課題曲と自由曲の合間の転換を工夫されているバンドが多かったです。(基本奏者がダッシュ)

予選と本選

予選として、第一次審査のために各出場団体は「課題曲のみ」をCDに録音し審査を受けます。そこで選考に残った団体が先述した本選に進めるわけです。

要項には
・参加のための応募
2023年9/15(金)
・第一次予選審査
同年9月下旬(非公開)
・本選
同年12/17(日)

となっていました。参加費は1団体につき¥5,000です。

詳細はこちらからご覧になれますので、ご覧ください。

2023年第11回大会レビュー

さて、初めて観戦した全日本小学生金管バンド選手権でしたが、一言で書くと

「最高でした!」

規模はまだまだ大きくないですが、まるでヨーロッパや豪州で参戦したり、観戦したコンテストに引けを取らない素晴らしいコンテストでした。

今年の出場校、そして出演順、ならびに審査員の方々はこちら↓

連盟の会長もお話しされていましたがどの学校も本当に素晴らしく、見ていて感動しました。生まれてまだ数年から10数年しか経っていない人間があんなに素晴らしい演奏をできるなんて子供達や学校、先生、保護者の方々、地域の方々すべてのご尽力を感じました。

また結果はこちら↓

https://781516b95f1bb5b5.lolipop.jp/index.html
この他にティーダ出版賞は神戸市立ありの台小学校金管バンドが受賞

ほぼ全て聴かせていただいた上での河野の主観ですが、1位と2位に関して言えば完全に同列で、順位に関してはそれぞれの審査員の方々の個性に由来するのではないかというぐらい接戦だったと思います。本当に大人顔負けの素晴らしい演奏でした!(もっと聞いていたかった!)

またもう一つ嬉しかったのが、地元東京のバンドが出演されていて、河野も昔ご指導で関わらさせていただいこともあった学校でしたので、尚更応援にも力が入りました!(河野は会場に着くまでご出演されるのを知らなかった)

指揮の関谷さんと

また課題曲の「フォロ ロマーノ〜勇者の凱旋〜」ですが、本当によく書かれている曲で、まず

カッコいい!

世界中の金管バンドコンテストのための多くの課題曲が2度と演奏されない様な難曲、またはあまりいい曲ではない曲が多い中、さすがの阿部氏の作品でとっても素晴らしく長い期間練習を重ねていってもきっと飽きのこない素晴らしい作品でした。

また課題曲としても良い意味で審査のしやすい曲に感じました。聞いているという限りでしたが、要所要所にアンサンブル、各奏者やパートの技量を試される箇所、ハーモニー、拍子や速度の変更など難易度や難所の設定がしっかりとなされていて、まさしく「課題曲」という設定にふさわしい作品でした。(惜しむらくはスコアを買ってから聞きたかった。)

また大会の進行もおそらく小学校の先生方やその関係者、そして地元の高校生の方々のまさしく尽力で成り立っている様で、とても素朴で、しかし激アツなまさしくBrass Bandなコンテストでとても好印象でした。約6時間ぐらいの長丁場なコンテストだったのにも関わらず一瞬に感じました、

もっとこうだったら激アツだった内容

この内容は完全に河野の主観+文句や批判ではないということを前提にお読み進めください。うざかったら飛ばしてください。次回参戦時の自分自身へより楽しむための対策のために書きます。

①プログラムを購入可能、または配布していただきたかった
出場校や本公演の趣旨やご挨拶などを出演団体の合間のセッティング中などに読みたかったです。プログラム自体は存在していたのですが、出場校や保護者の方々への配布のみでチケット代金¥1,000をお支払いし、大会運営の方にもお尋ねしたのですがプログラムを購入する機会はありませんでした。

②課題曲の楽譜やスコアを会場で売ってほしかった
色々な権利や手間がかかるのは重々承知の上ですので、「あったらよかったな」の範囲です。次回は自分でネットで事前に買ってから行きます。

③本選の開場時間や開演時間、また入場料金をHPにわかりやすく載せてほしかった
これを知るために大津市民会館に電話をしたり、大会委員本部に電話をしなければならなかったです。

④大会公式カメラマン?のシャッター音がしないような工夫、または客席にいる観覧者にシャッター音が聴こえづらくなる様な工夫が欲しい
僕も運営に回ったことがあるのでよくわかるのですが、有料公演で、自分の座席の真裏でカシャカシャと撮影音が静かで集中したい箇所で乱発されると集中しづらいのです。

最後に

今後一般の部でのコンテスト開催もしていく中で今回の視察は本当に有意義なものでした。まずは開催にご尽力されていたすべての皆様ご開催おめでとうございました!

おそらく小学校の先生方という激務が行われている環境の中でこのような大会をご開催され、また11回目という偉業を成し遂げられていること本当に尊敬いたします。

日本のバンズマンのみなさま、ぜひお勧めします!本当に激アツで小学生という幼い子供たちが演奏を頑張ってやっているというほんわかした場面ももちろんありますが、それ以上に子供達、そして先生方、保護者の方々などすべての力を総動員して大人顔負けの演奏も乱発されているので絶対に行ったほうがいいです!というかぜひ今度一緒に観戦に行きましょう!

というわけで第11回全日本小学生金管バンド選手権2023のレビューでした!

重ね重ねですが、関係各位本当にありがとうございました!

全日本金管バンド選手権一般の部やるぞー!!

Thank you

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。