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西村賢太と似非フェミニズム③    或いは「瘡瘢旅行」(2009)

 それにしても、此度多くの方が見て下すったのは、ひとえに下のまとめサイトのお陰であろう。

ブチギレちゃあ、いませんよ…

 それが証拠に、西村賢太と古書についてなぞ書いてみても、ほとんどどなたも読んでは下さらないのである。

 で、そのtogetterの「なんで今さら…?」という問いには、近しい人を亡くしてみたら、しかもそれが才能と気骨のある作家で、書きかけの小説があってましてやあと一話で完結と云うところだったのに、まだまだこれから書きたいことが幾らでもあったのに、54歳という若さで亡くなった無念を想ってみたら、そしたら分かりますよ、と申し上げたい。

 また、この2年間、ほとんど誰も何んにも言ってやらなかったように見えたから、とも申し上げたい。
 あまつさえ、

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