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旅の記憶 1994・夏 イスラマバード



30年前の夏
僕はパキスタン イスラマバードにいた


過酷な移動の末
ようやく僕らはイスラマバードに到着
山岳地帯のフンザと違い
街は活気にあふれていた


印象的だったのはバス
この派手派手のバス
イスラマバードのバスは全部これ
最初からこの形で売っているのか
日本のデコトラみたいな
感じなのかはわからないが
とにかく全部このスタイル



乗り方も変わっていて
バス停は一応あるのだが
バスが止まってくれない
バス停のそばで
スピードを落としたバスから
降りる人は飛び降り
乗る人は飛び乗るのだ


中はかなり混んでいて
ぎゅうぎゅうの鮨詰め状態だが
飛び乗ると、切符売りのおじさんが
鮨詰めの乗客の間を縫って
からなずお金を徴収しにくる

切符と小銭の入った
銀色の円筒形の筒を腰にぶら下げて
ジャラジャラいわせながら近づいてくるのだ



なんだか忘れたけど美味そうだ


バスだけではない
街そのものが、中国ともフンザとも違う
独特の雰囲気と活気にあふれていた



雑貨屋さんかな


僕たちはここで
次の目的地ペシャワール行きのバスを探す
ペシャワールは
アフガニスタンとの国境に近い街で
アフガニスタンの国境まで
行けるという

目的はただそれだけだった


イスラマバードの街並み


僕たちはバスの乗り場を探しながら
街を歩きまわる


続く

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