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「ベイトマンニュース」スコットランドへの移住⑦スコットランドに家を買う

イギリスの家が売れてしまったので、急遽スコットランドに行って、その土地を感じ、売りに出ている家を実際に見に行ってみることにしました。ターゲットはスコットランドの東側。ゴルフの発祥地であるセントアンドリュースがあるファイフ地方とその北側にあるアンガス地方です。

実際に行ってみて、正直どちらの地方も好きでしたね。まずは大きく、やっぱりスコットランド、好きですね。広がる自然と、漂うゆっくりとした雰囲気が好きやなぁ、としみじみ思いました。どちらの地方でも楽しく暮らせると思います。どちらも海に近く、ゴルフ場も近くにあって、ほんまにええ感じでした。

実は見に行った新築の家がめっちゃ気に入った私たちは、その家が建つアンガス地方に気持ちが傾いていました。90パーセント、ほぼそこにしよう、と決めていたと思います。ところが、です。現在スコットランドで暮らしている息子から、最終決断する前に、ロケーションをもう一度だけ考えてみた方がいいのではないか、と指摘が入りました。

アンガス地方とファイフ地方の大きな違いは、大まかにざっと言ってしまうと、観光客が多く来るか、来ないかってことやと思います。
ファイフには超有名なセントアンドリュースがあって、世界中から観光客が訪れるんですね。アンガス地方にもお城があったり、大きな町もあるけれど、世界的に有名なもの、といわれるとそういう目玉がない。加えて盛んな産業もなく、いわゆる過疎地なわけです。失業率も高いうえに、まずは仕事もないので、若い人が集まりません。
観光客が訪れるのがいいことばかりではないけれど、それでもやはりファイフ地方は活気があって、整備もされて、安全、と言えると思います。

そういう目でもう一度二つの地域を見比べてみると、街、海、ゴルフコース、とあるものは同じだけど、やはり漂う雰囲気は違っているのかな、と思います。私たちはきっとどちらの地域でも、同じように楽しく暮らしていけるとは思うけど、今後年を取っていくことを考えると、医療、安全、交通の便などを考慮した場合、ファイフ地方の方がいいのかな、と思い直しました。

そしてファイフ地方を訪れた際に見に行った築10年の一戸建ては、立地がとにかく良かったです。家自体は私たちが考えていたよりも大きな家(たぶん今の家よりも広い。)やし、価格が希望よりも少し高かったけれど、「ええい、これもご縁だ」と思い切って購入オファーを出してみました。普通スコットランドでは、オファーは売りに出ている価格より10%から20%高く入れるのが常識なんやけど、私たちは上乗せなしでオファーを入れてみたんですね。するとなんとそれが承諾され、私たちはファイフ地方に、大バーゲンで、大きな一軒家を購入することになったのでした。

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