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今年の「ベイトマンニュース」2023年

今年もこの時期がやってきましたね。年々、歳をとるにつれて、時間が経つスピードが早まっている気がしていたけれど、今年は特に、ほんまにあっという間に一年が過ぎていきました。 

世界ではまだ戦争が続いていて、更に新しい戦争も始まって、地震や火事、火山の噴火などの自然災害も多くなっている不穏な世の中ですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。
さて、今年もクリスマスを前に、私たちのこの1年を振り返り、お伝えしていきたいと思います。

今年は長年暮らしてきたイギリスのミルトンキーンズを離れ、スコットランドのファイフ地方に引っ越す、という大きな動きがありました。

すっかり居心地が良くなっていた今までの暮らしを全部手放してまで移住をしたのは、実を言えば、固い決意や深い考えがあったわけではないんですよ。思いつきです。笑。
子育てが終了し、今後定年を見据えて夫婦2人での新章に突入するにあたり、「今しかできない」であろう移住という冒険に「ちょっとやってみる?」と軽い気持ちで試しに一歩踏み出したことがきっかけです。
突拍子もない移住計画は、自分たちの意思とは反対にどんどんと進んでいってしまい、はっと我に返った時にはスコットランドに引っ越してきていた、というわけです。それが今年の1月のことでした。笑。

まぁその後もいろいろとありました。
引っ越してすぐに夫が長年働いてきたITの会社からリストラされて無職になり、その後夏の間有名ゴルフ場で働き始め、そしてゴルフ場が閉鎖になった冬の数ヶ月はアマゾンで働いています。
今までずっとデスクワークやった夫は、初めての肉体労働でヘトヘトの毎日ですが、真っ黒に日焼けして、毎年少しずつ育ってきていたビール腹が少し小さくなり、見た目はずいぶん元気そうです。笑。

一方私は「さすがにすぐ見つかるやろう」と思っていた病院での仕事がなかなか見つからず、夏の間は近所の野菜工場で働いていました。
12月からようやく病院での仕事が始まったところです。病院では放射線科のアシスタントとして働くことになります。

こうして新しい土地に越しただけではなく、夫婦共々新しい仕事にもチャレンジすることになったわけですが、今こうして振り返ってみると、(その時は無我夢中やったけど)やっぱり気持ちはしんどかったと思いますね。近くにはまだ友達もおらず、とにかく夫婦2人だけなので、支え合うのも、ぶつかり合うのも、お互いしかいない。逃げ場がなくて、必要以上に喧嘩もしました。
それでも新しいことにチャレンジしていくお互いの姿に刺激も受けたし、励まされることも多かったです。

さて、私たちと共にスコットランドに引っ越してきた息子は無事に大学を卒業し、プロゴルファーになりました。9月からはイギリスの南サリー州にあるゴルフ場で、働きながらマネジメントを学んでいく予定です。そう、せっかくスコットランドに越してきたのに、息子はイギリスに戻っていきました。笑。現在は一人暮らしも始め、元気に楽しく頑張っているようです。

私たちが現在暮らしているファイフは、エジンバラから北に30分ほどの便利なロケーションにありますが、海、山、湖、川、森、大地、と自然に囲まれた美しい場所です。
この一年はとにかくこの場所に慣れること、仕事に慣れること、家の改装などで落ち着かない毎日でしたが、それでも毎日大きな空を見上げたり、買い物帰りにビーチを歩いたりして、この大きな自然に癒されてきました。
そして少しずつ、少しずつ、この地が、この家が、私たちの暮らしとして馴染んできたように思います。

そしてなんといっても夫と2人でたくさんゴルフをしました。スコットランドへの移住を考えたのも、ゴルフが大きな要因の一つですからね。大好きなスコットランドのゴルフコースで、大きな空を見上げながらのゴルフは、とても楽しかったです。それに今年は特別なことが起こりました。夫と私、一回ずつ、ホールインワンを達成したんです。すごくないですか?自分でも驚きの、今年一番のいいニュースです。

ここが私たちが暮らしているファイフ地方です。めっちゃ田舎。
近所のリーブンビーチ。とにかく人がいなくてガラガラ。笑。
夫が夏の間働いていたキングスバーンズゴルフリンクス。

私たちのスコットランドでの一年目はこんな風にジェットコースターに乗っているような毎日でした。でも、そうですね。2年目はもうちょっと落ち着いた気持ちで、過ごしていけると思います。
スコットランドはとにかく自然が美しく、興味深い歴史がいっぱいの国なので、来年はそんなスコットランドのあちこちを見てまわりたいですね。そして私たちが見ている景色を皆さんにもどんどん紹介していきたい、と思っています。 
後は我が家の庭づくりをすること。そしてスコッチウイスキーやスコットランドの食べ物にもどんどん挑戦していきたいです。

今思えば、私たちがあんな怒涛の勢いでスコットランドに移住してくることになったのも、きっと何か意味があったのでしょう。現在のイギリスでの住宅ローンの利率や物価の上昇を考えれば、この移住が私たちを経済的に救ってくれたのは確かだったと思います。
そして今後も夫婦2人でいろんなことを楽しんでいけるように、夫婦としての修行も続行します。笑。

最後に残念ながら今年は夫の母が亡くなりました。私たちは離れて暮らしているけれど、義母の最期の時には、イギリスとの行き来や電話でのやりとりを密にできたことはありがたいことでした。
嬉しいニュース、としては、日本の甥っ子の結婚と姪っ子の就職。そしてイギリスの孫たち2人は7歳と3歳です。若者たちはみんなグングン成長しています。

長くなりましたが、これが私たちの今年のベイトマンニュースです。刺激の多い、感じることの多い、面白い一年やったと思います。
来年2024年は辰年。我が家は夫、義理の息子、そして息子の3人が年男です。家族に三龍って、聞くだけでええ年になりそう。笑。はい。また来年も楽しい一年になるよう、ぼちぼち頑張っていきたいと思います。

皆さんもどうぞ楽しいクリスマスと新年をお過ごしくださいね。そしてまた来年もどうぞよろしくお願いします。

2024年がいい年になりますように。
スコットランドからメリークリスマス!

追伸 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はこのブログの他に、地球の歩き方でもスコットランドに関する記事を書いています。興味のある方はぜひ覗いてみてください。


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