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厨二病は知性への目覚め?

多かれ少なかれ思春期には厨二病とか高二病みたいな、何か拗らせたような言い回しが妙に気になる時期があるものです。
この手の黒歴史は大人になってみると気恥ずかしいものですが、更に年代が進みオッサンになってみると、実はある種の知性の目覚めだということに気がつきます。

人間が他の生物と異なり高い知性を持つのは、他の生物が持たない言語を持っているせいです。
言語とは単なるコミュニケーション手段ではなく、経験や暗黙知まで含めた全ての知識体系を社会に共有、継承する手段であり、この積み重ねによって人類は進歩し、比類ない文明を築きました。
つまり生物として考えれば、高い知性とは、高い言語化能力ということになります。

ここでいう言語化とは、発声だけなく文字や図、絵、映像など複数の方法により、ハイコンテクストな表現能力や、まだそこにない空想やビジョンの描写化、更に森羅万象の法則に対する理化学的な数式化までも含むもので、一般の動物がもつコミュニケーション手段としての動作や音波以上の、人間を知的生物たらしめる能力そのものに他なりません。

それゆえか、いわゆる地頭がいい人と言われる多くの人たちは、この言語化の能力が極めて高い人たちであることが多いのです。
もやもやとしたものが、誰かの一言やどこかで読んだ本の一文でスッキリするという経験をしたことのある人も多いと思いますが、その一言や一文を放てる人が、地頭のいい言語化能力の高い人たちです。

小学校なのに段々厨二病っぽくなってきた我が子を見るに、単なるバカなのか、知的興味への目覚めなのか、判断に迷う昨今です(笑)