直感に従うとどうなるか実験してみた結果〜物件を直感だけで決めた話。Vol.1

よく私のツイートや原稿には「直感を信じるのが結局いちばん正しい」という話が出てきますが、じゃあその直感を信じるとどんなことが起きるのか。
自分でもそれを検証したくて、今年2月に引っ越した物件は、ほんとに直感だけで決めました。

・南向きで日当たりがいい
・目の前の景色が抜けている
・収納がたくさんある
・駅から徒歩7分以内
・2階以上

これが私の物件探しにおいて譲れない条件。
都内でこの条件を予算内で満たす部屋ってかなり希少で、引っ越しのたびに毎回、探すのがものすごく大変です。

しかも私の場合、これに「ピンと来るかどうか」が加わってくるので、
条件をクリアしたとしても「何か違う」と思えばパスすることになる。
ザ・不動産屋泣かせの女!(過去に「お願いですからもうここに決めてください!」と仲の良い不動産屋に土下座されたこともありました)

が、不思議なもので、不動産屋には「そんな物件ありません」と言われても、「絶対にみつける」という強い意志があると、必ず予算内でものすごく気に入る物件が出てくるものなのですね。

ただ今回は、半年くらいかかっても「ピン」と来る部屋が出てこなかった。
引っ越したいのになかなか部屋が決まらない、ストレスが募る毎日ーー。
年内に引っ越そうと思っていたのに、気づけばもう1月末。
そんなとき、たまたま駅で目に入った不動産屋の看板を見て、その日の夜中にそれをふと思い出してネットで検索して希望条件を入力したら出てきたのが、ある物件。

探していたエリアではないし、南向きでもない。それなのに、
なぜか気になって内見をすぐに申し込みました。

内見の日、同じマンションに2部屋空きがあったので、両方内見することに。

最初に見た部屋は入ったときから胃がムカムカする感覚があり、日当たりがいいはずなのになぜか暗く感じました。
もうひと部屋は、開けた瞬間ふわっと軽い空気を感じ、部屋に歓迎されている感覚が。今まで10軒以上内見して、感じたことのなかった感覚です。

直感というのは最初の0.3秒くらいで判断しているものらしく、内見の際はほんとに、ドアを開けた瞬間に感じたものが勝負。
日除けのためにカーテンが閉じられていて玄関は真っ暗で、まだ部屋の中は何も見えていないにも関わらず、「この部屋だ」とピンときたのが本当に不思議。だけどその心が暖かくなるような感覚は、間違えようのないサインでした。

ドキドキしながらリビングのカーテンを開けると、
ー微妙……。

東南向きで左半分はものすごく視界が開けて見晴らしがいいけれど、右側(つまり南側)には高い建物が。

私は在宅作業で自宅に居る時間が長いので、開放感ある景色は絶対に譲れない条件。日当たりのいい南側の視界が遮られているのはかなりマイナスポイントです。

だけどそのほかは、床材も壁紙もすごくおしゃれで質が良く、キッチンも水回りも綺麗。ウォークインクローゼットや収納も広くて、自分がここに住んで友人たちを部屋に招いて楽しく過ごしている姿がすぐに想像できました。
ひとことで言うと、私らしく暮らせそうな部屋だったということ。

翻って、今まで見てきた部屋は、おしゃれでも自分らしくなかったり、部屋に入ったときの気分が良くなかったり。

というわけで、これは明らかに待ちに待った「ピンときた」GOサインの出ている部屋なのに、ここで「条件」という思考(エゴ)の罠にハマり始めた私ーー。

その葛藤は、次回に続きます。



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