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【この感情はなんだろう】きのう読んだ本は、きょうの私の言葉になる。

黒田明臣さん撮影

バッカだなぁと、笑えたり。

思わず、おいおい泣けてきたり。

ひとりじゃないと、励まされたり。

好きな人を、もっと好きになれたり。

本には、人間の、血の通った想いが、あふれていて、そんな感情たちとの出会いを、楽しませてくれる。


ページをめくるたび、こころの音が響いてくる。

たぶん、どんな美しい映像も、読む人の想像力にはかなわない。

買うつもりじゃなかった本に、一生を変えられることもあったりする。

ゆっくり読む時間は、ゆっくり生きている時間。

本には、私が知らなかった、言葉にできなかった、描いてほしかった、人間の、あらゆる「感情」がつまっている。


言葉の海は、とても広く深い。

本の中なら、何人ぶんの人生だって、生きられる。

もう一度読みたいページは、めくった指が覚えている。

私の本棚に並んでいるのは、理想の私、だったりする。

世界で、日本で、私で、山積みの問題は、本屋で、平積みにされている。


本を読む楽しみは、持ち帰る時間からはじまっている。

本を読もう。

本屋へ行こう。

あなたと出会うのを、何年も待ち続けていた本が、きっと、あるはず。

さあ、読書の海に、漕ぎだそう。


「ぼくは禁断の海を航海し、未開の陸に上がることを愛する。」(「白鯨」ハーマン・メルヴィル)


■Biblio Apartment:お気に入りの本屋さん


■おまけ

「歌うカタツムリ 進化とらせんの物語」(岩波現代文庫)千葉聡(著)

「招かれた天敵―生物多様性が生んだ夢と罠」千葉聡(著)

「ダーウィンの呪い」(講談社現代新書)千葉聡(著)

「進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語」(ブルーバックス)千葉聡(著)

「カタツムリ 小笠原へ」(たくさんのふしぎ傑作集)千葉聡(著)コマツ シンヤ(イラスト)

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