世界の終わりに思う。

改めて吉井さんが歌う『世界の終わり』を見ています。

そもそもこの映像は、2015年に開催された「TRIAD ROCKS-Columbia vs Triad-」に出演された際の一幕。
当時、このライブのレポートで吉井和哉がミッシェルの世界の終わりを歌ったとファンの間ではかなり話題になりました。

吉井和哉とチバユウスケ。
この二人の関係性は、時にドラマチックで時に笑えて、そして両者のバンドが好きな自分にとってはおふたりの距離感も含めて最高にイカしていました。
グラムロックとパブロック。両バンドとも細分化されたブリティッシュロックの影響を受けており、ミッシェルデビュー時に吉井さんがオールナイトニッポンにて『世界の終わり』をかけまくっていたお話しや、イエローモンキーとミッシェルを売り込んでいた日本コロムビアの担当の方は同じ方だったりと、後追いの僕は調べれば調べるほどその関係性にわくわくしたものです。

そう、この2015年のTRIAD ROCKSでの『世界の終わり』のカバーは、その当時の担当の方に捧げられたものでした。


その後、TRIAD ROCKSでの音源や映像は公開されることはありませんでした。ファンの間では半ば伝説のライブとして語り継がれていましたし、今後公開されることもないんだろうなと思っていました。

ところが2023年10月、吉井和哉ソロデビュー20周年の一環としてこれまでのカバープレイリストが公開になり、ついにあの吉井和哉が歌う『世界の終わり』が音源と映像がサブスク配信となりました。

10月かー。この時点で吉井さんサイドはもう色々知らされていたのかな、、そういうことも含まれた映像公開だったのかな、、とか考えるとまた泣きそうになります。

こんな気分になるのはデヴィッドボウイ氏が亡くなった時以来です。全然寝れないし。。
乗り越えるとか無駄にはしないとか表現は人それぞれですが、結局のところ辛さを抱えながら生きていくしかないのでしょうね。
残された側が出来ることはその人が作ったものにこれからも触れ続け、その人を感じながら生きていくしかないのです。

僕のリアルタイムのミッシェルはラストシングルの『エレクトリックサーカス』のみでした。
ミッシェルの衝撃を受けてロックンロールバンドを始めた人たちには到底及びませんが、我々ワイルドブルドッグスも結成して最初の頃に書いた『ヴェスパマンダリニア』や『Saddy Bloody Rain』の目指していた音像は確実にミッシェルガンエレファントのModでガレージなロックンロールでした。
この二週間、もう泣き疲れましたのでぐちぐち考えるのは今日で終わりにします。誰かとこの話題になればきっとまた泣きそうになりますので、どうかその時はそんな僕を見て笑ってやってください。

こういう内容のことは、言葉にしてしまうとどうしても一つ軽くなってしまうので書こうか迷っておりましたが、書かないと耐えられないようになってしまいました。。
ここまで読んで頂きありがとうございます。

ミッシェルガンエレファントやROSSO、ソロワークス、そして彼が最後まで全力を注いでいた最新作が常に最高傑作だったバンドThe Birthdayの音楽がたくさんの音楽リスナーに届くことを心より願います。

これからも聴き続けますね。

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