見出し画像

ハイロウズが繋いだコレクターズ。

【長文 Tail Note】

2002年。
ブルーハーツを知ったのは中1の冬だった。
SMAPの慎吾ちゃんが主演をしていた月9ドラマ『人にやさしく』の主題歌がきっかけだった。

同時にボーカルとギターの方はヒロトとマーシーといって、今はハイロウズというバンドやっていると知った。
当時は『angel beetle』のアルバムがリリースされたばかりで、カレーのCMで『Too Late Too Die』がかかっていたと記憶している。

2004年。
高校一年生。
ブリティッシュロックを筆頭にHR/HMにもハマりつつ、ブルーハーツもハイロウズもある程度掘った頃、僕はギターを始めた。
ギターを始めて数ヶ月後、僕はバンドを組んだ。

正確には誘われた、ドラムで。(なんでやねん笑)

クラスの友人にスティーブンタイラーばりのオーラを放っていたロック好きの友人がいて(今考えると結構奇跡的な気がする)
彼が
「ギターやってるならとりあえずスタジオに入ろう」
と誘ってくれた。

彼は当時から僕なんかよりも洋邦のロックミュージックに詳しく、RCサクセションのライブ盤や、ホワイトスネイクの『サーペンスアルバス』、THE MAD CAPSULE MARKETS『010』など、多彩なロックアルバムを僕に貸してくれた。

ギターもとても上手くて、高校一年でオジーオズボーンの『Crazy Train』を完コピしていたぐらいだ。あと僕がMDだったのに対して、彼はMP3プレイヤーを使っていて、ただただカッコよかった。

そんな彼はなんとハイロウズのファンクラブに入っていた。
「次のツアー決まったらチケット取るし、一緒に行こう」
と誘ってくれた。
と同時に、頼んでもいないのに当時開催されていた『Do!! The★MUSTANG』ツアーの物販であったTシャツ2つとリストバンドをわざわざ買ってきてくれた。
嬉しさを通り越して申し訳なさまであったが、その後Tシャツは着倒し、リストバンドは開封せずに今でも置いている。

いや持ちすぎだろ。。笑
ピンクのやつが友人が買ってきてくれたやつ。

2005年。
そんな誘いを受け、わくわくしていた年末。
突然、ハイロウズは活動を休止した。
僕もそうだったかもしれないけれど、ファンクラブにまで入っていた友人は茫然自失といった状態であった。
その後、彼も僕も引きずり込まれるように受験戦争の波にのまれ、音信不通に。。元気ならいいな。

バンドというものは不思議なもので、
何か一つでも欠けると歯車が狂うもので。

キーボードのミッキーが抜けてからのハイロウズは確かに何かが違った。
単純に楽器がひとつなくなったという物理的理由と、全体のサウンドから焦りのようなものを感じてしまった。

だからこそ事実上のラストアルバムとなった『Do!! The★MUSTANG』のアルバムはたくさん聴いた。
聴くたびに、ここはミッキーのポジションをマーシーが埋めてるのかなとか、ここにキーボード入れたかったのかなとか色々と想像をしていた時期もあった。
『ゴーン』も『砂鉄』も『アネモネ男爵』も『夜の背』も、好きな曲はたくさん入っているのに、今聴いてもなんだか切ない。これがハイロウズ名義のアルバムじゃなかったらもっと楽しめて聴けたのだろうか。シングルで出た『サンダーロード』ですら、何か新しいことにチャレンジしているように思えた。
彼らは最初から最後までTHE HIGH-LOWSだった。

20億年ぶりぐらいに再開封した。カップリングの『今、何歩?』って曲が好きです。

2006年。
そんなこんなで、数少ない好きな日本のバンドが活動休止になったショックを引きずりながら数ヶ月が経ったある日。
だらだらと通っていた難波の予備校からの帰り道、とある音楽ニュースの見出しを発見した。

『真島昌利 THE COLLECTORSのアルバムに参加』

だいたいこんな書き方だったと思う。
そうこのアルバムこそ、THE COLLECTORS20周年記念にリリースされた提供楽曲を中心に構成された『THE ROCK’N ROLL CULTURE SCHOOL~ロック教室~』だった。

アルバムのジャケットを見た。
あれ、、マーシー真ん中に写ってるやん。
マーシーはこのバンドに入ったんだと思った。
違った。笑

最近ウォークマンに入れたくて再取り込みしています。
LOVE CD。

これがTHE COLLECTORSを認識した最初の瞬間だろう。

マーシーが提供した『スタールースター』という曲は紛れもないマーシー節を端々に感じ、久々の新曲を随分とスタイリッシュなバンドが演奏しているといった印象で凄く嬉しかったし、何より全員同じ衣装で決めているTHE COLLECTORSというイカしたバンドに感謝しかなかった。

その後、今度はコレクターズの曲を掘っていくことに。
『いいことあるさ』という曲を見つけた。

この曲どこかで。。

と思っていたら『こち亀』のエンディングだった。

1996年。
この曲がリリースされた年。
僕は小学一年生で、その頃の日曜日と言えば、ちびまる子ちゃん、サザエさん、キテレツ大百科、こち亀、世界名作劇場とアニメフィーバーな日曜日だった。(からのごっつええ感じ。ゴレンジャイ。)

子供の頃に知らず知らずのうちに覚えていた曲があるじゃないかと。
しかも日本のバンドでModsを基軸にしているバンドなんて初めて知ったし、WhoとKinksの日本バージョン見つけたわワッショイ!ぐらいのテンションマックスで(何を言っているんだろうか笑)、
何より我らが最強のモダニスト、加藤ひさしによるポップセンス抜群の楽曲と圧巻の歌声が衝撃だった。

2023年。
昨年の大阪でのライブ。
アンコール1発目が『スタールースター』だった。
この3年、色々ありライブを観に行くことを制限していた。
メジャーバンドのライブを観に行くのは2019年の年末に姫野くんと観に行ったKISSのライブ以来だった為、久々のロックバンドのライブ。

もはやレア曲の位置にいるであろう『スタールースター』。
レア曲満載のライブ期間中だったことが幸いし、思入れのある多分一生生では聴けないであろうと思っていた曲を目の当たりにし、コレクターズがきっかけで出会った方々との思い出が走馬灯のように頭を駆け巡り、なんだかこの3、4年お前頑張ったなーと言われたような気がしてならなかった。
涙を禁じ得ない、そんな瞬間。

まあ、一曲目の『World -theme from teenage gangsters-』から泣いておりましたが。

マーシャルアンプとレスポールが当たり前になってきた
コータローさん。335も久々に見たいな。

2024年。
そんな彼らが久々に野音で開催した。
コロナ禍以前ぶり、実に8年ぶりの開催であった。行けてないけど。笑

未だメジャーシーンの一線で活躍されていることはもちろん、いつの間にか極悪ポッドキャストの達人になっていたこと、知らぬ間にカラアゲニストになっていたこと。ザ・クロマニヨンズも活動していること。

どうやらロックンロールの痺れはまだまだ切れることを知らないらしい。

すべてがただただ嬉しく思います。

今年はアルバム出ますかね。楽しみですね。

コレクターズが繋いでくれた
Jump the Gunスーツを最後に。
Photo by ayu.様

長文駄文お読み頂きありがとうございました。
THANKS!

【自主企画LIVE Info.】
🇬🇧全ACT決定!🐕

2024年5月11日(土)
京都AFTERBEAT
THE WILD BULLDOGS presents
Weekend Party "LOVECALL"

atuiso
GIA RHYTHM
LODYPOPS
tetto
THE WILD BULLDOGS
DJ:k▲zuma
adv ¥2,000 / door ¥2,500(1D¥500)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?