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2023年よく聴いたアルバム。 その2

その2です。
昨年も書きましたが一年を通してよく聴いたアルバムですね。
申し訳程度の偏見まみれコメントとアルバム内の好きな曲を貼っていますのでざっくりでも聴いて頂ければ幸いです。

boygenius
『the record』

2018年に結成。アメリカ出身のインディロック・バンド。
『Turn Out Of Lights』のアルバム以来、ジュリアン・ベイカーが好きでして、ある時期からエレキギターを持った女の子のシンガーソングライター(ジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・ダカス)が同時多発的に現れてきた印象だったのですが(あとスネイル・メイルも)、まさかその人たちが一緒になってこんなアルバムを作り上げるとは。。現USインディー界のスーパーバンドですし、これが2023年一番良かったというのもチートすぎるのですが、めちゃめちゃ聴きました。

THE LEMON TWIGS
『Everything Harmony』

2015年結成。アメリカ・ニューヨーク出身のブライアン、マイケルのダダリオ兄弟を中心としたロック・バンド。
毎回コンセプトを変えて発表されるアルバムが毎回傑作でお馴染みのレモン・ツイッグス。(そんなことある?笑)。しかし、一貫しているのは何といってもコーラスワークでしょうか。特に今作はビーチ・ボーイズはもちろん、ウェストコーストロックの全盛期を想起させるような楽曲もあり、よりコーラスワーク際立っていたように思います。何年か前にサマソニで来日した際、レッチリと裏被りだったのは本当に申し訳ないと思っていますので、また来てくださいね。

Måneskin
『RUSH!』

2016年結成。イタリア・ローマ出身のロックバンド。
年始のリリースだったと記憶しているので多分2023年最初に購入した新譜。いやはや大人気バンドですね。2017年にイタリア版のXファクターで見事優勝。瞬く間に世界を股にかける巨大なバンドになった印象です。先行シングルはアルバムの最後の方に連続で収録されているあたりに、もうそれらのシングルは過去のものでこのアルバムの本編こそが今のモードといったところでしょうか。トム・モレロもゲスト参加し、ロック界全体が彼らの世界的ブレイクを祝福しているかのように思えます。


余談ですが、僕らの世代って何が本物のロックで何が偽物かみたいな論争を聞いていた最後の世代だと思います。実際に「売れているロックバンドはロックじゃない」とか先輩からよく聞かされました。僕の好きなバンドもその中に含まれておりましたね。
そんな話を聞かされている間に、歪んだエレキギターの音ですらチャートインする楽曲から聴かれることが少なくなったように思います。
本物とか偽物とかそんなことはぶっちゃけどうでもよくて、自分の好きなものが一番ですし、もっと言うとギター弾くの楽しいとか、この音かっけーとかそういう直感こそ大事だと思います。自分の好きなものを否定する権利を他人は有しておりません。
マネスキンオリコン1位ぐらい売れて余談終わり。

Moon In June
『ロマンと水色の街』

2018年結成。東京のシューゲイズ/ドリーム・ポップバンド。
最新作でありファースト・フルアルバム。郷愁を誘うポップなメロディーに洋楽インディーロックからの影響を見事に昇華した抜群のバンドサウンド。そしてこんなにも文学性の高い歌詞世界を炸裂させ、かつ誰もが聴いていて癖になるようなフックがたくさん散りばめられています。聴く人のことをちゃんと考えられて作られたのが伝わりますね。まるで物語の一部を切り取ったかのような煌びやかで瑞々しいアルバムジャケットからも滲み出ている、ひとつのバンドの宝箱のようなアルバム。

Shotgun Runners
『DELUSION』(2020)


1999年結成。石川県のKiller R&B Shotgun Runners。
心斎橋のOLD HAT GEARでレコードを掘って、いざレジに向かった瞬間、お店のBGMが僕の好きな時代のブリティッシュサウンドをバックに日本語を歌う楽曲が流れ出し、店主の方に「このバンドなんてバンドですか?」とお聞きし教えて頂いたバンド。2020年代にギラギラのダンサブルなモノラルサウンドが聴ける喜び。この歪み方のギターで歯切れの良いカッティングにノックアウトです。現行の日本国内におけるソリッドでModなロックンロール、一つの頂点のような作品。

The Cleabs
『FOLLOW THE INCREDIBLE GRACE』(2022)

1999年結成。60's英国ロックの影響大のブリティッシュビートバンド。
奈良のロンドンにありますMods Shop『Jump the Gun Japan』にお伺いした際に、店主のTommyさんに教えて頂いたバンド。キンクスの初期は特によく聴いていましたので『Lazy Night』という曲でニヤリニヤリ。随所に光るブリティッシュ愛に満ちた楽曲アレンジに脱帽です。特に『Walking In The Rain』という曲は僕の周りにいる60's好きの方々にも聴いてほしい一曲。
昨年のMODS MAYDAY OSAKAにて最前列でライブを見ることができ大変感激致しました。




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