さっきまでがアタマの中で跳ねた。
ミッシェルの映画を観に行った。
「悲しみのはしっこはいつも
忘れられて放っとかれる
いつの間にか
何事も無かったような空気だ」
と歌った人は
「踊るロマンのチミドロで
軽くなるだけ あとは飛ぶだけ」
と歌っていた人だった。
彼は昔の歌は歌わない人だった。
正確には
今やっているバンドで
昔やっていたバンドの曲はやらない人だった。
ヒロトやマーシーがそうのように
ある種のバンド美学のようなものだろう。
これからもミッシェルの曲を聴く度に
ギターを友達と練習した部屋を
コピーバンドに勤しんだ日々を
チバユウスケの存在を
思い出すことだろう。
いろいろあった1月が終わる。
出来事の記憶というものは
良いのか悪いのか基本的には薄れていくもので。
何事もなかったような空気をぶち壊すかのように
僕はモッズスーツでフライングVをかき鳴らす。
ありがとう。
さよならは言わないよ。また。
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