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小説 最高の休日 7

「ありがとうございました」
店員の声を背に店をでる。白い紙袋が真帆の右手に増えた。
会計時に数百円足りなかったのでクレジットカードを出した。これは特別出費ということにしよう。

そうだ、今着ているトレーナーの色違いがほしかったんだ。家でも外でも着られて便利、これは絶対に必要だとユニクロに向かう。黒、グレーを一枚づつと、ついでにその下に着る防寒用下着、あと奏人のスウェットズボンも買ったほうがいいかも。そろそろ膝が擦り切れそう。財布にある現金で払えるよう計算しながらカゴに入れる。

無人レジでバーコードを通すと、ほぼ計算通りの額だった。良かった、残りのお金でスタバにもいける。
真帆は3つの紙袋を左手に店を出る。ショルダーバッグからスマフォを出し時刻を確認すると10時55分だった。



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