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秋ドラマに心が痛くなる

『きのう何食べた?season2』『セクシー田中さん』は初回からガッツリ見てる。きのう〜は前作も見たし、期待を裏切らないことを知っていた。セクシーは無料分だけ漫画を読んだことがある。ちなみにベリーダンスは10年以上も前だけど体験教室にいったことがある。ダンスシーンもあって、楽しいドラマかなと予想していたら、予想以上の面白さでドギマギしてる。毎熊さん演じる笙野が回を重ねる程に魅力的に見える。

この2作以外に途中から見ているドラマがある。『いちばん好きな花』と『ゆりあ先生の赤い糸』どちらも木曜夜のドラマで、最新話もみた。

『ゆりあ先生の赤い糸』
前話の最後が辛かった。何故ゆうやは歳の離れた自分を好きになったのか、それはゆうや自身が過去に〜つまりは怪我をしなければ〜等々、ゆりあが思いを巡らすあたり。1話から欠かさず見て2人が惹か合うのを追っている訳では無いのに、私まで涙でてきた。昨夜はダイジェスト版でもう一回おさらいしてから最新話を見た。最新話は涙でなかった。あと予告に出たゆうや妻、太めで豹柄ニットは強烈だった。

『いちばんすきな花』
みんなに嫌われてる。みんなって誰?ほんとにみんな?みんなが嫌ってるみたいだから嫌い。みんなと違う気持ちでいるのは怖い。

辛い。みんなって怖い。
その昔、中学生の時。私はみんなに嫌われている時があった。でも私はわからなかった。なぜ私は何もしてない、直接関わってない、話したこともない「みんな」から嫌われなきゃいけないのか。私が何をしたんだろう。本当にわからなかった。わからないけど、自分はみんなから嫌われるような駄目な人間なんだ、そう思うことにし、自分を納得させた。

大人になったあるとき思った。
私って、ほんとに「みんな」に嫌われてたのかな。私を本当に嫌いと思った人はまずは一人、それかほんとは数人で、それなのに気づいたら「みんな」になっていた。

お前ってほんとみんなに嫌われてるんだな

半分笑っていうあの男子の横顔が忘れられない。そいつはみんなに好かれているような奴だった。でも私は嫌い。だから本当はみんなに好かれていたわけじゃない。

このドラマは、みんなとか、二人とか、人との関係性とか、いろんなことが思い当たり古い記憶を引っ張りだされる。

このドラマを見始めたとき、演劇のようだと思った。場面展開なしの会話劇。最初から最後まで4人はリビングにいる設定。皆が椅子に座ったり、立ったりで物語は進む。物語中盤、みどりちゃんという共通の友人がいることに気づく。
みどりちゃんを舞台にどうやって登場させよう。ドラマ同様、4人とは一人づつ順番に会う設定で、ほかの3人は舞台上にはいるが、その場にいないことにしようか。  

最後は5人で会う。5人はみんな。でもみんな、というか4人がもつみどりちゃんとの思い出や気持ちはそれぞれ違う。だからみんな同じ気持ちじゃない。でも怖くはない。

大人になってから身内によく言われたことがある。何かを反対されるとき。
「私だけじゃない。みんなそういってる」
だからやめなさいと。

何かをすすめるとき
「みんな良いっていってる」 
だからあなたもそうしなさいと。

みんなってどこにいたんでしょうか。
不思議なことに、最初から存在しない「みんな」もいる。

 







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