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#好き012 Bernard Buffet

結婚前に妻から教えてもらい、最初に見たときに、すぐに好きになった。
代表的な作品には、線を基調とした暗く不気味なイメージのリトグラフが多く、現代の不安や悲劇性を表現しているかのように感じる。また、晩年には「死」をテーマにした作品を作り、ポリ袋をかぶって自殺をしたという話も相まってか、暗いイメージが先行する画家である。

自分が若かった時の感性では、それらの特徴的で少し不気味な作品が好きだった。しかし年を取ると、そういった前衛的な作品を素直に好きだと思えなくなってしまったようで、なんだか少し寂しい思いがする。

ビュッフェは風景画もたくさん描いた。その作品はすべて曇り空であり、都市部のものが多い。青空の作品などは見た記憶がない。
それでも、純粋に奇麗だと思える、心地のいい色彩の油絵も多数ある。そういう作品を見ると、今でもやっぱり好きだと思える。

なお、静岡県にビュッフェ美術館がある。

緑豊かな丘の上の公園の敷地内にあり、近くには小川が流れ吊り橋もある。
光を遮った閉鎖的な暗い部屋と、窓ガラスの多い光豊かな開放的な部屋とがあり、その明暗のコントラストや建物内の陰影も好きで、結婚する前や子供の小さい時には定期的に通った。
残念なことに大好きだったその建物は改修され、まるで違うものになってしまった。また、家族との外出頻度も減りもう10年以上も行っていない。

作品が展示されている環境や、作品を鑑賞する私たちは変化をしてしまっているが、またいつか夫婦で訪れたい。


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