特に洋服が捨てられない話。

私の“もしも…”はきっとこないと思う。

そう思いながらも、捨てられないものが多い。
 

私たちのような売れない芸人には、

当然だが衣装さんなどつかない。

衣装も小道具も自分たちで揃えて管理する。

買う、もらう、作る…。

現場現場に都度都度持参するわけだ。


私が芸人活動をはじめて特に感じたのは、

衣装の難しさだった。

衣装の難しさについては大学時代に所属していた放送部でもあったことではある。

衣装1つ手に入れるのに時間とお金を要することは誰にでもわかる。

特に学生服やジャージはサイズも含めて気に入ったものがみつかりにくかった。

それもあって私は中学・高校時代の制服類を処分しなかった。

先日披露した学生コントではこの処分しなかった制服が思わぬところで役に立ったのだけれども。笑


突然に「あのネタ、こうしたいよね」は浮かぶし、

「やばい、いい衣装がない」ということもある。

私は正社員の頃があったのでスーツを用いたOL設定には困らなかったが、

ふらっと友達の家に行くなんてことが少なかったので「おしゃれすぎない普段着」にはとても困った。

ましてやユニットライブでコンビをシャッフルした際には、

「BlacK BOXとしての漫才衣装」じゃない「このユニット用の漫才衣装」が必要になって何を着ていいのかと焦った。

結局は考えに考えてパーティーワンピースを着て臨んだ。


パターンが変われば世界観も変わる。


結婚式とかパーティーの設定でこのワンピース使うかも?

このカバン、普段は使わないけどあのネタでは使えるかも?

この靴下は漫才衣装とあうから普段履きはしないでおこうかな?

なんてことが結構たくさんある。

「手放してから『あれがいい』と思っても同じものは買えないし…」

「そもそも買い直すお金もないし…」

「今流行ってないデザインだからなぁ…」

とかいう変な迷いも出てくる。←


舞台に限らず、

「誰かの冠婚葬祭がやってくるかも?」とか、

「フォーマルすぎない場に行くのにこれ使うかも…」とか、

めったにやってこない出来事のために洋服がたまる。


それなりに洋服はあるが着られるものがないという矛盾も発生する。😓


もう着そうにない服の手放し方、タイミングがわかりにくくて難しいわ………💦