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2人のかたちの我爱你

JABBA DA FOOTBALL CLUBのニューアルバム、『A』、すでに配信されてるんですが、
この度CDとしてフィジカルリリースされました。
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収録曲のビートの話をしようと思います。

2人のかたちの我

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もともと使うトラックがとてももの悲しい雰囲気だったのですが、メンバーの某N氏から、チャイナ風で少しウキウキした感じにしたい、と依頼を受け、それ全然違う曲を作った方が早いな、という思いから、原型がBPMしか残ってない、という、我々のあるある製作過程を今回も踏襲しました。その過程を少しご紹介。

チャイナ、チャイナか〜なんて悩んでる時、ジャパニーズな我々に深く刻まれてるあのチャイナフレーズ、テケテケテッテッテッテッテーってやつ、
アレを使うか〜、と思いつつ(アレ実はアメリカのジャズのフレーズで、その人たちがチャイナだぜ〜ってふれ回ってたのが日本にたどり着いただけらしいですね)

でも、どの音色でやったら面白く、かつイケてるか、みたいな事を悩んでいたのですが、

そんな折、地元の年下の友人達と車で出かける事になり、移動の際、色々な曲を聴くのですが、
この友人達、1人はドがつくほどのヒップホップ好き、そしてもう1人はドがつくほどのロック好き、と言う、仲良いのに相容れない運命(さだめ)の2人なのです。いや、相容れるだろ、頑張れよ。

幸いどちらの音楽も大好きな自分が、この2人といると、2人ともにセコンドに付いてリコメンすると言う流れになります。
毎回、集まるたびに、互いのおすすめのヒップホップ、おすすめのロックをプレゼン付きで話すのですが、
その移動中も同じく、互いにプレゼンをしていきます。
その時、ロック好きと2人で、この曲カッコいいぞ、と何気なくお勧めしたのがフェニックスの曲、それを自分でお勧めしといて、あ!この曲、そういえばチャイナだ!チャイナだよ!
と、天啓を受けました(インスパイアド)。
なので、へんなシンセでチャイナ、という結論に辿り着きました。まさかの参照元フェニックスです。

E・H・サイードが観たらなんて言いますかね、なオリエンタリズム。

ドラムに関しては、
自分、16分を強め、ドラム3点以外の鳴り物でグルーヴィにする事を『ファレる』と呼んでいるのですが、そう、ファレル・ウィリアムスみたいなあの16分のことですね。ファレりました。
ただ、最初やりすぎて、タムを鳴らしすぎ、メンバーにNGをくらいました。。ファレりすぎました。
なので、聴きやすい程度にタムを減らして、現在のカタチになりました。個人的には珍しいくらいシンプルなウワモノです。

フック(サビ)のメロディはだいぶ自分節が出たと思います。しかし歌の温度というか、熱量みたいなものは少し悩みました。

音色、ミックスで心掛けたこと、マスタリングでお願いしたことは、少し土臭い2000年初頭のUS HIPHOPにあったあの空気、アウトキャストやルーシーパールみたいな、と、同じく2000年代にあった、日本のHIPHOP経由のR&B、M-floとかハーツデイルズとかあの雰囲気を混ぜた感じにしたい、でした。

出来上がりはバッチリ、ピリッとしたハイがいい感じに煌びやかです◎

バース2(2番)に出てくる歌詞、“ハメを外しすぎ気をつけろ/後でTSUBAMEに怒られる”っていうライン、中華の思い出でそれなんだ、っていう歌詞ですが、メンバーの某R氏にお会いの際に何が起きたのか聞いてみてください◎


こちらから各種配信、CD販売もいけますので、よろしくお願いします◎

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