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テスラ 価格下落が止まらないが

テスラが「地獄のような暴落」から急上昇!株価が10日で乱高下した3つの理由

 直近でテスラの株価は7日連続で続落、株価は142ドルと年初から▲43%も下がっていました。中国のEVメーカーとの価格競争が激化したうえに、世界的にEVの失速が起きていると報道され、業績悪化が懸念されてきたからです。

 その結果米国時間4月23日に発表した2024年1~3月期の決算は市場が予想した懸念の通り、非常に悪い業績数値になりました。

 これまで毎年伸び続けてきた売上高は4年ぶりに▲8.7%の減収。純利益は約11億ドルでこれは前年比では半減以上(▲55%)の減益でした。そして今回の利益の減少は市場予想をも下回りました。

テスラが「地獄のような暴落」から急上昇!株価が10日で乱高下した3つの理由 (msn.com)

 テスラの業績が悪化し、株価も下落しています。それだけ、EVの重要が減っていることと、中国のBYDの勢いが凄いのでしょう。

 テスラがそもそもGAFAMと並ぶマグニフィセントセブンの一角に位置付けられていたのはEV専業メーカーでありながら利益率が驚くほど高かったことが理由です。

 2022年1~3月期には営業利益率は19.2%とガソリン車メーカーよりも高かったのです。テスラ車は価格がガソリン車より高くても売れたから利益率も高くなったのです。

 客観的に言えば世界のトップEVブランドであり、アメリカ、ドイツ、フランス、日本、中国などどこの国でも一番の販売力を持っていた企業です。そして主観的に言えばテスラの車は格好いいのです。

 テスラで一番の普及モデルのモデル3という車種は価格は約530万円で、国や自治体の補助金を受けとれば実質420万円ほど(東京都の場合)になります。

 日本車のちょっとした中級車レベルの価格なのですが、国産車と比べると(あくまで個人の感想ですが)エクステリアはスポーティーでインテリアは未来的。富裕層を中心に人気になるのはよくわかります。

テスラが「地獄のような暴落」から急上昇!株価が10日で乱高下した3つの理由 (msn.com)

 利益率が高いというのは、企業にとっては良いのだが、それだけ原価に対して販売価格が高いということだ。利益率が高いので、株を買う人が多かったが、BYDとの価格競争になれば、利益は当然減る。株を手放す人が増える。もう、EVで高収益を上げるのは無理だ。

 しかも、補助金で100万円以上も安くなっているので、この補助金がなければ売れないだろう。EVこそ、優遇されている車種だ。それでも、売れない。

 GAFAMと並ぶマグニフィセントセブンの一角とみられていたように、自動車メーカーではなくIT企業として見られていたから株価が高かった。しかし、今では単純に自動車メーカーとして見られているのだろう。

 自動車メーカーとして見て、他の歴史のあるメーカーと比べてみると販売網や、既存顧客数など比較しても、勝負にならない。

 テスラ株で儲けた人からすれば、売って儲けが出れば、それで十分だ。そういう人に限って、ハイブリッド車に乗っていたりするかも知れない。もしくは、高排気量のスポーツカーとか・・・

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