2020上半期ベストソング10

2020も折り返し。年明けには思いもよらなかった事態になっています。まったく未来って予測つかないですねと改めて思います。
世の中的にはいろんなことが起こり、いろんな変化もありましたが、私も大学を卒業し社会人としてのスタートを切りました。世の中の変革以上に私個人としての変化、というか環境の変化のほうが大きい気もします。

そんなこんなで2020年も上半期過ぎたのでここで私的ベスト10を発表します!
今年は新しい時代に即して名曲も多々誕生したように感じます。なかなか音楽を聴く時間を十分に取れてはいませんが、聴いてきた中でグッときた10曲をセレクトしました。それでは。

10.No Flag/Elvis Costello
第10位はエルヴィスコステロの新曲「No Flag」。何がきっかけかよくわかりませんが今年入ってからやたらコステロを真剣に聴くようになりまして。そんな最中にリリースされた新曲。これはもう興奮を抑えられません。コステロといえばやはり1番好きなポイントはギター。この曲も音色と独特のコードワーク、リフがクセになる。ギター好きに聴いて欲しい一曲。

https://music.apple.com/jp/album/no-flag/1515390423?i=1515390666

9.Dance To Moonlight/OKAMOTO'S
オカモトズの新曲を9位に入れました。私のnoteには度々オカモトズが出てきますが、日本人アーティストでここまでメンバーのキャラクターが映え、それぞれのコミュニティがクロスオーバーしてバンド自体が一つのハブになっているのは中々珍しく稀有だと感じます。楽曲のクオリティはもちろんですが、彼らの日々の活動を追い、いろんなジャンルに足を踏み入れてみるのも面白いと思います。ちなみに私はレイジの影響でK-POPをちゃんと聴くようになりました。

https://music.apple.com/jp/album/dance-to-moonlight/1500707774?i=1500707775

8.エンタテイメント!/佐野元春
パンデミック以降、1番聴いた日本人ミュージシャンは恐らく佐野元春だと思います。社会のムードとか私個人のメンタル的に彼のリリックが1番どっしりとしっくりと入ってきた気がします。この新曲も「It's Just a Entertainment」という印象的なコーラスをバックに、現代社会を忠実に描写しています。YouTube上で「この道」や「新世界の夜」といった新曲を発表しているので、もしかしたらパンデミック以前に作られた曲かもしれませんが、普遍的に語り継がれる名曲だろうと思っています。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/1506783914?i=1506783915

7.The Steps/HAIM

ハイムはこの先行配信曲でどハマりして、アルバムもじっくり聴かせてもらいました。彼女たちが姉妹の女性バンドであることはすごく意味のあることだと思うし、サビの象徴的な「You don't understand me」というフレーズしかり、「各人のアイデンティティもコミュニティも人種も宗教も、私自身の全てではない」という主張にも感じるし、それを踏まえてタイトルの「step」とあるように次に進む意志を感じる力強い曲。単純にバンドアンサンブルも心地よく秀逸。

https://music.apple.com/jp/album/the-steps/1500020581?i=1500020583

6.Fdf/cero
ceroの凄みを改めて見せつけられたこの曲。彼らが表舞台に出てきて約10年ほど経つが、その中で目まぐるしく変化しながら、豊富なインプット、知識を洗練されたアウトプットとして表現してきた。そして10年かかってたどり着いた彼らの今のスタイルがこの曲にこもっています。エレクトロ、ダンス、ハウス、テクノ、R&B、ヒップホップ、、
どのジャンルと形容するのが相応しいのかパンピーにはわかりませんが、とにかく彼ら自身が選んだスタイルとはいえ、ここまでの音楽家でありながらフックアップされきらなかった日本を嘆きます。

https://music.apple.com/jp/album/fdf-single/1496611747

5.人間だった/羊文学
夜の散歩の時間なんかも増えたこの期間でしたが、そのときによくヘビロテしてたのがこの曲。スリーピースらしいシンプルな曲調でありながら塩塚モエカが歌うリリックが魅力的な一曲。曲自体は去年製作されたようだが、今聴くと非常にしっくりくる気がします。佐野元春の曲もそうでしたが、他にも「AKIRA」とか「アンナチュラル」とかいろんな作品が〇〇を予言してるなんて話題になったりもしました。優れた作品には図らずもビジョナリー的な要素があり、それは普遍的な価値があると思う。そんなことも考える一曲。

https://music.apple.com/jp/album/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/1495340235?i=1495340449

4.Brooklyn Bridge to Chorus/The Strokes
上半期1番聴いたアルバムはおそらくストロークスの新作だと思う。そこから一曲チョイス。実は1月末、パンデミックぎりぎりにニューヨークに旅行に行きまして。まさにブルックリンブリッジを渡り、ブルックリンに行きました。ブルックリンはマンハッタンと違い、まさに「ガレージ」って感じがなんとなーくわかるような場所で好きでした。にしても、ストロークスのギターワークが好きだ。駄作がほとんどないのもすごい。フジロック、残念でした。

https://music.apple.com/jp/album/brooklyn-bridge-to-chorus/1498121188?i=1498121722

3.Swingin'/LOVE PSYCHEDELICO
ラブサイは有名な曲しか知らないミーハーだったが、この曲をたまたまラジオで聴きどハマりしました。ギターの音色、コードワーク、ドラムのタイム感、KUMIの脱力した歌声、全てが好きでした。とくにイントロのギターがたまらなくいい。60,70年代のイギリスっぽいロックバンドが好きな私にはドンピシャという感じ。同じような人は必ずハマれると思う。こんな時代だがぜひ一度、生で聴いてみたいです。

https://music.apple.com/jp/album/swingin-single/1505252589

2.Wash Us in the Blood(feat.Travis Scotto)/Kanye West
やっぱり俺はカニエが好きなんだってことを再確認した新曲。リリースされてからずっと聴いてます。パンデミックやそれにより綻び始めた社会システム、そして波及して再び起こったブラックライブスマター。全てにつながりがあるが、その動きに仮にテーマソングをつけるならこの曲だろうと勝手に思ってます。「blood」という単語を使っている部分に強い意志を感じます。あとトラヴィスとの共作。日本人にわかりやすく言うと星野源と米津玄師で組んでる感じ。しゅごい。

https://music.apple.com/jp/album/wash-us-in-the-blood-feat-travis-scott/1521391166?i=1521391170

1.Murder Most Foul/Bob Dylan
上半期ぶっちぎり1、なんならここ数年で1番心打たれた曲かもしれません。2020年なってもボブディラン強し。ケネディ暗殺をテーマに1960年代のアメリカを舞台にし、それに関連するアーティストや作品名も多々、歌詞に登場してきます。そしてこれは決して過去の話ではなく今の話に連なっている。歴史は点でなく線になっている。16分以上の長編でありながらピアノバックに淡々とディランが言葉を紡いでいく。彼の真に意図することを決して理解することはできないが、詩に登場する様々な作品や、世の中の出来事を重ね合わせ、各個人の生活や感情に作品が浸透していく感覚。そんな美しさや強さ、悲しさやむごさも合わせてリスナーに提示する彼の偉大さを感じずにはいられません。

https://music.apple.com/jp/album/murder-most-foul/1504560337?i=1504560338

10曲、以上のようになりました!
名曲揃いでとても選ぶのに悩みましたが、
1位と2位は飛び抜け不動のような気がします。
プレイリストも作ってるのが興味ある方はこちらからでも聴いていただければ。それでは。

https://music.apple.com/jp/playlist/top-10-songs-of-2020-first-half/pl.u-r2yBAxxFPz0m7WG

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