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アクションカム「AKASO V50 PRO SE」のファームウエア更新

2年ほど前に買って海遊びやヤギ活(山羊と遊ぶ)などの撮影に活躍していた中華アクションカム「AKASO V50 PRO SE」は、趣味でsnsにあげたりする動画程度には必要十分な性能だし、歩きながら撮るときに重要な手ブレ補正もなかなか利くので、わりと重宝していた。

ところが最近になって、撮影した動画がブレブレで、補正が効いていないという現象が起こるようになった。
設定からfactory resetをかけてやるとなおったりするのだが、いざ使おうという時にいちいちリセットかけて設定をやり直すのも面倒だし、時間かけて撮った動画がブレブレだったりするのは興ざめなので、解決策を検討してみた。

調べるとファームウエアの更新で修正されるというような記述がある一方、「更新で文鎮化した」といった聞き捨てならん報告もあり、なかなか確証を持てる情報にたどり着けない。

「ismart pro+」というwifiからスマホでカメラを操作できる公式アプリでファーム更新できるらしいのだが、これは以前インストールしたが使いみちがないので消去していた。
アプリストアで探すとなぜかこちらも削除されていて、代わりに「AKASO GO」というのを入れてみたが、ファーム更新できるような機能がみつからず、この方法は諦めた。

AKASOのサイトでファームを入手できるというコメントを見かけたので、探してみたがファームの置き場は見当たらず、かわりにこんなページをみつけた。

Tips for Firmware Updates

噂されてたとおり、「へんにアプデしたら取り返しのつかんことになるで」というような警告があり、「カメラがおかしかったら、今のファームウエアのバージョンをサポートまでメールで送ってや」とあったので、ダメ元で英語でメッセージを書き、ファームウエアバーションと共に記載のアドレスまで送信してみた。

ファームウエアはこのページにもあるように、「Camera setting」→「System」→「System Info」から確認できる。
私のカメラのバージョンは「TJT03152019_V1」であった。

すると、意外にも何分も経たないうちに返信(英語)が返ってきた。

「とりあえず、ファクトリーリセットかけてみて。それであかんかったら、買ったときの注文番号そえてまた連絡ちょうだい」という内容の丁寧なメッセージだった。

しかし、初期化はすでになんども試みているので、

「初期化は何回かやったけど、あかんみたいです。ファームを更新するとこういう不具合はなおるって噂できいたんやけど、今のファームは古くなってないですか? 新しいのんに更新したほうがええんと違いますか?」

という返事を返す。

すると、今度はさっきよりは時間がかかったものの、数時間後には返信が届いており、ファームウエアが置かれたamazon cloud driveのリンクが貼ってあった。

「AKASO_V50 Pro SE_190315_V1.rar」という圧縮ファイルを解凍すると、フォルダ内には「SPHOST.BRN」と「Read me.txt」のふたつのファイルが入っていた。

とりあえず、「Read me」(英語)を読む。

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nstruction for System Reinstallation.

Tools : Micro SD card reader, PC, Micro SD Card.

  1. Format your Micro SD card first.

  2. Download and unzip the file,then copy "SPHOST.BRN" files into root directory of your Micro SD Card.

  3. Insert your Micro SD Card into V50 Pro when it's off.

  4. Make sure power in your V50 Pro is above 50%, or keep it in charge during reinstallation

  5. Press Power button to enter reinstallation mode, "FW UPDATE" will show on display until camera turns off and the blue light stop flashing when reinstallation completes.

  6. Take out Micro SD Card, then turn V50 Pro.

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Micro SDカードにこの「SPHOST.BRN」をコピーして、カメラの電源を入れると自動的にファームがアプデされるようだ。

言われたとおりにやってみる。

①カメラをPCにつなぎ、ファイルブラウザからSDカードに「SPHOST.BRN」をコピー。
(USB接続しないでやる場合は、バッテリ残量が50%以上あることを確認)

②カメラの電源切る。

③電源入れる。"FW UPDATE"というメッセージが表示され、自動的にファームが更新される。この表示が消えて勝手に電源が切れるまで触ってはいけない。

④電源が切れたら、SDカードを抜いて電源を入れる。

ちょっとドキドキしたが、無事正常に画面が表示された。
さっそく手ぶれ防止機能を確認。
一応効いているようだ。

しかし、ここであることに気づいた。
じつは私は最近このカメラで動画を撮影する際に1080P 30fpsで行っていたのだが、効いていたのは再起動後に2.7kになっていたからで、これを1080Pに変更するとやはり手ブレ補正は効かない状態だった。

調べてみるとこんな感じ.

4K 30fps       ○
2.7K 30fps    ○
1080P 30fps ×
720P 30fps   ×

さらに念のためファームウエアのバーションを確認してみたところ、なんてこった「TJT03152019_V1」ままではないか(笑)

ファームアプデの手順に間違いはないはずなのだが、肝心のファームが更新されていない。
つまりアプデ前の状態となにも変わっていなかったのだ。

おそらく、もともと2.7K 30fpsでは手ぶれ補正が効いていたのだが、1080Pで使っていたため気づかなかった、というだけのことだったらしい。

よくよく調べると、amazonのレビューに「FX06072020_V2」という新しいファームが出ており、1080P 60fpsで手ブレ補正が効くようになったとの記述もあった。

まあ、2.7K 30fpsで撮ればいいのかもしれないが、いちおう再度AKASOのサポートに、「送ってくれたファームに更新してみたけど、バージョン変わってなんですけど」とメッセージを送っといた。

ひょっとすると、このカメラにべつのファームいれるとバグでもあって、文鎮化するみたいな現象があったりするのだろうか?

AKASO V50 PRO SEという製品自体の出来は、値段相応というか、カメラ性能というよりソフトに難有りといったところだが、サポートが意外なほどちゃんと反応してくれたのは、ちょっと驚いたし、中華の新興メーカーとしてはなかなか頑張ってるのではないだろうか。

カメラは当面手ぶれ補正の効く2.7K 30fpsで使うとして、またファームのアプデと機能改善について進展あれば、続報を書こうと思います。

【追記】
これを書いて2時間ほどたって、さっそくさっきの質問に対する返信があった。
「このファームウエアは同じバージョン名でアップデートが行われてますねんわ」とのこと。

うーん、そんなことってあるの?
いずれにせよ、仮に新しい別のバージョンがあるにしても、アプデにはリスクが伴うのか、現状のまま使うべきという判断なのかもしれない。

ちなみにこのカメラ、メニューを日本語表示にすると、タイムラプスの設定が「画像安定化」となってしまい、そこをオンにすると、タイムラプスで撮影されてしまうというバグもある。
知っていれば回避できるが、私はややこしいのでメニューは英語表示にしている。
この問題もアプデで修正されるかと思ったが、もはや諦めるしかないようだ。

というわけで、現時点では、2.7K 30fps(もしくは4K 30fps)で撮影、メニューは英語表示で使うようにするしかないようだ。

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