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よりぬきベレー帽日記 0501-0510

0501

注文した厚紙封筒(400枚)が届いたので、これを使ってクリックポストで24冊を発送する予定。一日中、雨が続くというから合い間は本を読むようにする。


クリックポストを使うのが初めてなので、手続きの過程でのあれこれがやりにくく、使いづらく、いちいち止まっては「何でこれが駄目なんだ?」と考えながら解決して進み、22通とりあえず出す。


その後、住所表記の関係でやり直した人、どうしてもクリックポストで出せない方など、追加の注文と併せて7通出す。


初版が売切れたら、次はこうするという案はいくつか考えられる。

・新装版

・小さいサイズ版

・軽量版

などなど。このうち現実的なのは本文用紙を変更する軽量版なので、一応、試算してみると原価はやや高くなる。
「ザラ紙みたいなものにすれば40%くらい安くなるのでは」というイメージとはかなり違っていた。



0502

「牧村憲一発言集成」の「特上」がなくなり、並と06号の2冊セットで2200円という商品を設定した。プッシュ通知を送ろうとすると、通知の対象がこれまでの37人から50人に増えていた。


送料はこれまで390円(レターパックライト)から、みな240円(クリックポスト)にしたので、買いやすくなるはず。


出版社や何々新書のサイトを見ると、既刊本のコンピレーション的な本、年間ごとの抜粋集を作るべきと思う。思うだけでなくその考えをそのまま持ってきて、N4書房もこれまでに自分の書いた文章をサンプラー的に抜粋した本なら作れそう。

前々から少々考えてはいたのだが、これこそ薄い紙で出せる。

よりぬきベレー帽とカメラと引用 01-05」というタイトルはどうか。加えて、noteに書いた日記や、豆新聞からの抜粋、仁さんの本の付録冊子の文章も収録する。


中身はそれでよしとして、表紙はいつもの通り文字だけ。グーグルフォントから字体を選び、ややレトロにする。カラフルな表紙にするとかえってしょぼくなってしまうので、青系統と赤系統の二色に絞り、くすんだ感じにすると落ち着いて、これなら一応「買いたい」「買ってもいい」と思われそうな雰囲気にまではできた。



0503

またかなりの量、といってもクリックポスト6,レターパック2くらいの封筒を抱えて郵便局に持っていく。牧村発言集成並と6号とレクチャーの3冊となると、厚さ2センチ5ミリくらいで、梱包材に包むと3センチの枠ギリギリになるらしい。昨日のN郵便局でも今日のK郵便局でもギリギリで通った。


何だかんだで連休中も注文が減らず、今日も結局、10冊ほどになった。BASEの販売促進の機能に「AIがインスタグラムとXのためのコメントを自動生成」という機能があり試しにやってみた。


新刊のお知らせをポストする際に「リポストされた数によって定価が下がる」というのはどうか。買うつもりの人はリポストすればそれだけ安くなるし、リポストされれば宣伝になるので定価を下げてもよく、お互いに得をするのではないか。



0504

連休の真ん中過ぎあたりになったせいか、「レクチャー」の販売開始以来初めて午前中の注文がなかった。


昼頃、サブタイトル込みでメルマガの案内をXに書いてみたら読者が一人増えていた。やはり何かしら工夫をしてみるものだ。


N4書房としては泉鏡花の抜粋集や「吾輩は猫である」の抜粋集を作りたいという気もある。横書きなら独自性を出せるし、オンデマンドで50-100部くらいならやってみる価値はありそう。


日本の中世史に関する本を読むうちに「平家物語」を読みたくなる。
新選組関連の本を読み漁った時と同じように「平家物語」も子供向け訳、大人向けの現代語訳、漫画、小説、ガイド本などを並行して幾つも読む方が理解が深まるように思えてきた。
子供向けの「源平盛衰記」を読んでみたらすぐに読了できたので、吉村昭の「平家物語」に進む気になった。「火の鳥」(乱世編)の場面を数十年ぶりに思い出したので、また読んでみたい。


この種の古典の戦いの場面に「痛い」と騒ぐ人物が出てこないのは不思議な気がする。今風のリアリズムとは違って当然だが、実態は「プライベート・ライアン」のように死を前にして錯乱したり、うろたえたり、泣いたり喚いたりはするだろう。



0505

朝、起きてチェックしたら注文はなし。しかしmimiさんという人が03.04号を最近買ってくれたらしく「なかなか線路に乗らない音楽遍歴」という記事をnoteに書かれており、こういう予想外の反応があると嬉しい。まず昨日の注文の分を出しに行く。


これまでにnoteに書いた日記を「マガジン」にまとめてみようと考えて作業を始めるが、一記事ごとに編集に入って、マガジンに入れないといけないらしく手間がかかる。


記事の数は30くらいかとばかり思っていたら、2021年や2020年まであり、数えると70くらいあった。コロナやオリンピック関連の記録として意義があるかもしれない。時事的な話は古くなりやすいからダメ、とするよりも記録として残しておくべきものだ。見るもの聞くもの、何でもフリッパーズ・ギターや渋谷系にこじつけているようで、苦しい記述もある。全部を本にするのは無理とはいえ、絞れば面白くなりそう。


昼過ぎに、郵便局から戻ってきたクリックポストが一通あった。購入者ご本人にメールして訊ねたら「引越し前の住所を書いてしまった」とのことで、新しい住所にお送りする。他にも一冊、注文があったのですぐ駅西口の郵便局へ出しに行く。ポストを見たら回収時間が休日でも16:00くらいだった。


吉田豪さんの樹木希林へのインタビューは、当人の意志によって本にはならなかったとのこと。しかしネットで読める。その後で振り返った話も込みで面白い。



0506

連休最後の日、朝チェックすると3冊注文があった。
どうしても訪問者数は減ってしまって仕方のない面もあるが、それでも途切れずに朝昼晩と少しずつ注文が入る。朝の分をまとめて一つのクリックポストにして午前に投函、午後また注文があり夕方前に2通投函、その後にまた注文があり3通作って明日投函する予定。


「よりぬきベレー帽とカメラと引用」の構成は、よりぬき記事、講義録、日記抄、メルマガ他の文章、あとがき。


その1 よりぬき記事  → 1‐5号の記事や豆新聞の採録
その2 講義録     → 3号の講義とその続きも少々足す
その3 日記抄録    → 2020-2022までの日記からセレクトする
その4 メルマガなど  → 大江健三郎の話、病院、など
あとがき

という風にしたい。
「第一章」「第二章」といった堅い感じではなく、お気楽に、横になってお菓子を食べながら読める本にしたいので、「その1」「その2」とする。


noteの記事をまとめる作業は、一つ一つの記事の「編集」ページから入るのではなく、もっと簡単な方法があるはずと思い、調べてみたらできた。

ようやくこれで67回分がまとまった、と思って少し読み返していると「総集編」の構想があり、タイトルに含まれている単語を複数形にするという案が書いてあった。なかなか洒落ている。やってもやらなくてもいいようなアイディアだが、やってみれば誰も真似できないし、他の人は別に真似する必要もない。似たようなことを試す機会もないだろう。「メモしておく→メモすら読まない→忘れる」となるので、自分の思いつきも棚卸しないと忘れてしまう。

とりあえず2020-2022までで区切って、いったんnoteの「まとめ」もここまでにしておく。


2023年は日記がない。これは「レクチャー」の追記や修正、編集作業が難航していたため。

2024年はnoteに「よりぬきベレー帽日記」とでも題して再開すれば前宣伝になるので、次の金曜日あたりから週一でまとめたい。


メルマガに書いた「キルプの軍団」の話題は7号に収録するとなると、いつになるか分からないので、必ず「よりぬき」に入れておきたい。内容があっさりしすぎているので、もう少し手を入れて、少し長くしてもいい。

「キルプの軍団」の主人公は誰だ?

というタイトルでどうか。


吉田豪さんの「豪の部屋」「巨匠ハンター」、漫画家に関するインタビューの本などを読む。何かの宣伝のためのインタビューではなく、ゲストも社交辞令でない言葉で話しており内容が濃い。N4書房は遠慮しつつ浅瀬でパチャパチャやっているだけのように思えてきて、やる気が湧く。
「豪の部屋」は動画で見られるトークがかなりあって、ミュージシャンだけでもコレクターズ、土岐麻子、カジヒデキ、堂島孝平、小里誠など、いくらでも見ていられる。


夜、もう注文はないだろうと思って映画を見て、その後にチェックしたら10.11時台に3冊の注文が入っていた。結局、連休最後の日に10冊「レクチャー」が売れて、その他の本も2冊売れた。連休中に送料を安くした効果があったのかどうか、いま一つわからない。



0507

「ベレー帽と~」の3号が残り一冊になった。これは増刷が難しいので、後々は自分の記事だけを有料でnoteに公開した方がいいかもしれない。


N4書房の本は、全国津々浦々から購入されている。
東京の他は、福岡、神戸、名古屋、といったドーム球場があるような都市が多い。ミュージシャンが全国ツアーで周るような場所である。関東近県の千葉、神奈川も同じくらい。

しかし偏りはあって、四国や北海道は、ご飯にゴマ塩をかけた時の黒ゴマくらいの拡がり方である。

都内は世田谷区が多い。集中的にそこだけ多いので、日本地図に印をつけたらそこだけ真っ黒になりそうな偏り方である。世田谷区の回覧板で「N4書房の本を買いましょう」というメッセージでも流されているのではないか。


人気のある漫画はネットで「最新話無料」「第一話無料」として、その中間は有料という売り方が多い。自分のZineは漫画のヒット作ほどの人気はないが、無料で公開する記事があるようなないような(ある時期は有料で、たまに期間限定無料とか)、波があった方がいいかもしれない。読み始める機会を読者に与えるという意味で、入り口を開けたり閉じたりする。



0508

2022年のアニメ「平家物語」を3話まで観た。視覚から入ると清盛、重盛、維盛といった似た名前の人物も区別をつけやすい。
徳子は文章で読むと単なる政略結婚の駒にすぎないが、アニメではデザインや動きや声の力で、印象深く魅力のある人物になる。



「レクチャー」は品切れ(取り寄せ中)のため、予約受付に切り替える。12日から発送する予定。


夜、近所の図書館に行ったら橋本治の「双調平家物語ノート」があり、内容が濃さそうで読みたくなった。しかし誰も手を付けていない。



0509

またクリックポストが戻ってきた。今回はお客さんの書き間違いではなく、印字する際のミスで、なぜか18-1-3のような番地の数字が2018/1/3とカレンダーのように変換されていた。そこまではこちらも見ていなかったので、チェック漏れでもあるためお詫びのメールを書く。


「レクチャー」の目次だけを書いたチラシを試作する。自分が中学生だったらこのチラシを透明な下敷きに入れ、授業中や通学の電車内ではこれを眺めて過ごすだろう。




0510

「火の鳥(乱世編)」を久々に読み返すと、犬と猿の悲劇的なエピソード、今風にいうとアヴァンタイトルがけっこう長い。アニメにしたら20分くらいかかりそうで、それが終ってタイトルが出るのは感動的。


本編は「平家物語」をなぞる部分と、オリジナルの人物、筋が入り混じっておりその区別が一応は分かる。子供の頃は何も知らず、考えずに読んでいたのかと思うと、それは単に「漫画を読んだ」というよりもずっと「奇妙な経験」「不思議な体験」に近いように思われる。「乱世編」というより「源平編」の方が意味としては正しい気がしてきた。


「1990年2月27日のロンドンでの動き」
「“あり得たかもしれないフリッパーズ・ギター” としてのクアドラフォニクス」
「アルバムが “できている/いない”の見解の相違」
「ミックスについて」
など、短い文章を書き始める。


*この日記は不定期に公開します

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