(営業力アップの)思考実験#2: 「メアリーの部屋(Mary's Room)」 <ー こちらも結構有名な思考実験です

今回は「メアリーの部屋(Mary's Room)」についてコメントをさせて頂きます。

思考実験なので、奇妙な話が続きます。 ただ、この実験は世界でも有名なので、海外の方と話すときの話題にも良いかもしれません。

「メアリーの部屋(Mary's Room)」: 白黒の部屋で生まれ育ったメアリーという女性がいる。彼女はこの部屋から一歩も外に出た事がない。つまりメアリーは生まれてこのかた 色というものを一度も見たことがない。

メアリーは白黒の本を読んで様々なことを覚え、白黒のテレビを通して世界中の出来事を学んでいる。

メアリーは視覚の神経生理学について世界一線レベルの専門知識を持っている。光の特性、眼球の構造、網膜の仕組み、視神経や視覚野のつながり、どういう時に人が「赤い」という言葉を使うのか、「青い」という言葉を使うのか、などメアリーは視覚に関する物理的事実をすべて知っている。

さて、彼女がこの白黒の部屋から解放されたらいったいどうなるだろうか。
生まれて初めて色を見たメアリーは何か新しいことを学ぶだろうか?

一度、読んだだけだとよくわからなかったりします。

つまり、色のついたものは見たことがないものの「メアリーは、学んですべてを知っている」ので「色付きの世界を始めて見たからと言って」何か学んだか? 

ということが、思考実験です。

ここで前回ご紹介した「クオリア」が登場します。 

この内容を考案したジャクソンさんによれば、「メアリーは最初に赤い色を見るとき、「わぁ」と言うであろうからであり、「わぁ」と言わせるのはやはり「クオリア」でなければならない」との主張です。でも、他の方に言わせれば、「知識的にはすでにあるので「クオリア」は起きないであろう」とのぶつかり合いとなっています。

実際は、どうなるのかわかりませんが。

_*_*_ クオリア(qualia)?
用語集:「クオリア(qualia)」<ー 何じゃこのラテン語は?
https://note.com/bdomestic/n/nb36c57afc2b2
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