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vol.11_ポスティングの時流予測

2023.02.08

【23年末~24年上期、業界構図が大きく動く かも?】

ご存じの方も多いかと思いますが
23年10月にインボイス制度がされます。

消費税の仕組みが変わるというあれですね。

特にフリーランスの方にとっては影響の大きそうな法律改変ですが
ポスティング業界も、軒並みその波を被ることになりそうです。

というのも、
ポスティングの配布員は、大抵の場合「業務委託契約」
つまり、もろに「1,000万円以下個人事業主」なのです。
(スーパーウルテク配布員さんでめちゃ稼ぐ方もいますが
 それでも年収600万円程度)

これで今まで免除されていた消費税分の収入減となると
あまり穏やかな話ではありません。

となると、おそらく必然と起こってくると予想できるのが
配布員の「離脱」です。

ポスティングは言ってしまえば労働集約ビジネスですので
チラシを届ける人がいなくては
当然売上も立ちません。

では、やはりポスティング業界はこの先先細りなのか?
というと、そういう訳でもないと考えています。

ただ、淘汰は一気に進むかもしれません。

【予想される二極化】

今後、ポスティング業界で生き残る会社と
そうでない会社とは、様相がはっきり分かれていきます。

生き残る会社の条件は大きく2つ。
①高単価で受注ができる会社
②多くの案件を抱える、受注力・継続力の高い会社

つまり、粗利率もしくは案件回転率の高さが必要です。
粗利率の高さとは、いうなれば「付加価値」の高さ。
ただ依頼された数を、言われた所に配るだけ
では価値の増大は見込めません。
企画力、提案力が求められます。

一方、圧倒的な受注力があり、
常に複数案件を抱えている状態を維持できれば
1件の単価は低くとも、併配コントロールができれば
(物流でいう横持ち的な発想)
十分な配布員への報酬が確保できます。

いずれにしても共通して言えることは
配布員報酬を底上げできなければ
基本的に中長期的な未来は無い、ということです。
敢えて言い切りますが。

十分な報酬を払えない所からは人材が流出し、事業者は倒れていく。
残る事業者には人や案件がなだれ込み、業績が上向く。
こんな感じで、統廃合が加速されていくのではないかと。
それは早ければインボイス制度施工から
半年以内くらいで起こり始めてもおかしくありません。

ただ、一時的に業績がハネたとしても
①や②の素地が無ければ
やはりそう遠くないうちに息切れを起こすのも時間の問題です。

・販売促進、受注体制の強化
・内部留保の増蓄
・多拠点化によるリスク分散
・多事業化によるリスク分散

これらの準備、戦略構築ができるかが
今後の生き残りの鍵になりそうです。

ただでさえ、コロナのパンデミックのような
脅威となる外部要因が
いつどんな風にやってくるかも分かりません
(そのリスクはポスティング業界に限らず
 皆に共通することですけど)

ヒリヒリしますね。
でもそんな中でこそ、この業界にはやはりチャンスがあるなと
やっぱり思うのです。

ある程度予測できるからこそ、
あれこれ企んで、やってみる。

やるなら今のうちですね。

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