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勉強会、まなびーずを初開催しました│福岡 ホスピス住宅ビーズの家

こんにちは、note執筆係の火ノ口です。
徐々に気温も暖かくなり、ご利用者様も「今日は晴れていて暖かそうね」と春の訪れを、ビーズの家のみんなで感じております。花粉にも黄砂にも負けず、スタッフ一同、日々、勉強中です。

そんな勉強と関連して…、
今日は、3/7 (木) 19:00より開催された「まなびーず」について、紹介と報告をさせていただきます。


まなびーずとは何か?

まなびーずとは、ビーズの家の勉強会のことです。毎回、ゲスト をお呼びします。ゲストによる学びを、スタッフがケアの質の向上につなげていきます。また、ビーズの家のスタッフだけでなく、地域の方々もお誘いして、一緒に学ぶ機会としています。

3/7 (木) 初開催 「まなびーず」の報告

記念すべき初開催となった「まなびーず」。
ゲストは、九州大学病院医療連携センターの土井 遼子氏にお越しいただきました。

土井 遼子 (どい りょうこ) さん
九州大学病院医療連携センターにて、医療ソーシャルワーカーとしてご活躍されている。
〇キャリア
大学卒後、医療法人茜会 昭和病院 (現:吉村病院)にてMSW
大学院卒~現在まで 九州大学病院 医療連携センターにてMSW
課外活動にて、HIV陽性者支援コーディネート委員、てんかん支援コーディネータ
〇資格
社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理師
〇関心の高い分野 周産期母子医療、メンタルヘルス
〇好きなこと 飲むこと、食べること

2024/03/07 (木) 土井さんの資料より 

今回の「まなびーず」では、土井さんが医療現場の現状と日々の体験をもとに、地域特定機能病院である九州大学病院とそこで働く医療ソーシャルワーカーのお仕事と緩和ケア臨床の現状を紹介していただきました。次いで、九州大学病院がどのように地域との連携に挑戦されているのか、現場の目線からお話していただきました。最後に、スタッフからの質問に答えていただく時間を取っていただきました。

まなびーずの様子

今回は、ビーズの家のスタッフに向けて、日々の病院臨床のことをお話していただき、特に、緩和ケア病棟との関連に力点をおいて、説明していただきました。病院スタッフの地域連携における具体的なお仕事、お仕事で意識されていることなど、とても詳細に教えていただきました。

質疑応答では、様々な現場を渡り歩いてきたスタッフから、
「病院はどのような基準で転院を検討するのか」
「退院、転院先の病院や施設との連携」
「退院や転院先の病院や施設を選択する基準」

など、現場ならではの目線から鋭い質問が飛びました。病院の現状と土井さん自身の課題意識を丁寧に教えていただき、土井さん自身の心のこもった臨床観についても学ぶことができました。

Zoomにつないでオンラインからも参加可能です

社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理師と多彩な資格をもっているからこそ発揮される、1) 患者様とその支援者の心に寄り添う姿勢、2)地域社会と連携する姿勢、3) 土井さんの積み重ねてこられた現場経験が織りなす土井さんの臨床観について、大変勉強になりました。また、今後の地域連携の課題なども踏まえた展望も共有していただき、ビーズの家が地域と連携し、どのようなケアを提供できるか、各々考えていきたいと思います。

まなびーずに参加したスタッフからは、次のような声を聞くことができました。

・ビーズ訪問介護ステーション南片江は退院困難事例をほとんど受けられるのでもっとしっかり分かりやすく伝えなきゃいけないと思った。
・SWの方がどういう気持ち(本音)で業務をおこなっているかを聞くことがでいてよかった。
・連携室の話をしっかり聞くのは初めてだった。NSとは違う視点で聞けてよかった。
・医療連携の輪の中で、病院サイドの思い、Ptの思い、家族の思い、地域での生活を支える人々の想い。すべてを満たすためには色々な方のお話を聞きたいと思っていたので良い機会になりました。
・在宅でと病院では緩和に対して考え方が違う所もあるが、根本としては患者様のよりよい最期のための介入を考えているのでよかったです。今後は在宅での介入にも活かしていきたいと思いました。
・病院で事務員をしていた時には関わるようで関わりの薄かったMSWさんの思いや考えを伺うことが出来て、とてもよい時間でした。
地域包括ケアシステム、地域医療構想などしっかり知識を身につけて、そのような視点を持ちながら現場で頑張りたいと思いました。
・前に勤めていた病院で、患者さんが「緩和ケア病棟」に転院することを「最後の場所だな」と言われたことが心に残っていた、それを思い出しました。

スタッフの声より

ご多忙の中、ビーズの家に足を運び、普段は得られない視点からの学びを提供していただきました土井さんに再度、感謝申し上げます。貴重な学びの時間を経験させていただきまして、ありがとうございました。

今後は、まなびーずを隔月に一回のペースで開催していきます。次回は、どんなゲストに来ていただけるか楽しみです♪


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