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紙の本を書いて対価を貰った話し

ジャーニーマン ( @journeyman ) です。

こちらは「ライティングや編集にまつわるあれこれ Advent Calendar 2018」の22日目にエントリーしています。

普段はエンタープライズなシステムインテグレーター(SIer)でWebマーケターをしています。元COBOLエンジニア出身でシステム開発のプロジェクトマネージャがキャリアの中心です。今は違う職種ですが、そちらは追って説明します。

このエントリーの背景

今年、翔泳社の @kondoyuko さんの勉強会 #techpub で、技術書典に向けて本を執筆したお話しをしました。その内容をベースに、昨年も参加したアドベントカレンダーのエントリーとして新たに書き起こしています。

Tech Pub は、ITエンジニア向け(tech)コンテンツを発信している方がノウハウをシェアする場(pub)です。以下のページでメンバーになれますので、ご興味ある方は是非。


技術書典とは…

ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介します。知っているよ、という方は読み飛ばしてください。

新しい技術に出会えるお祭りです。
技術書典は、いろんな技術の普及を手伝いたいとの想いではじまりました。
技術書を中心として出展者はノウハウを詰め込み、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書をさがし求める、技術に関わる人のための場として『技術書典』を開催します。

IT界隈のコミュニティでは市民権を得つつあるイベントになっています。先の池袋開催の模様をNHKが取り上げています。雰囲気を知っていただくには良いので、ご紹介します。

こちらに、開発者向けのコミュニティのメンバーで出展するまでのお話しです。コンテンツ全体を読むのが億劫という方は、最後にLT時のスライドを貼っておきますので、そちらをご覧くださいw

何故?きっかけは…

来歴からは技術書典の参加者になることはあっても出展者側になることは想像がつきにくいのかなと思います。自分自身がそうでした。

きっかけは、 #DevReljp というコミュニティで共著企画が持ち上がったことでした。以下、グループの説明の引用です。

DevRelとはDeveloper Relationsの略で、自社製品/サービスと外部開発者とのつながりを作り上げる活動になります。一般的にエヴァンジェリストまたはアドボケイトと呼ばれる人たちが活動します。このコミュニティではDevRelの認知度向上やDevRelを行っている企業、グループのための情報共有を行っていきます。

色々な巡り合わせがあり、数年前にシステムインテグレーターでは珍しいマーケティングに携わることになります。そちらは、ここで語るのは長いので、別エントリーにまとめています。ご興味あれば。

IT系のマーケティングは大きく2軸あると考えており、従来のIT投資を決定するビジネスリーダー向けとITを使って実装するエンジニア向けです。後者にフォーカスした施策は、GAFAを始めとした多くのグローバル企業が取り組んでいますが、日本ではこれから広まる領域、出会った当時そう感じました。

興味を持ったことから、今ではコミュニティ立ち上げメンバーの方に誘っていただいて、一緒に運営をお手伝いしています。その流れで、運営メンバーと数名の有志で共著本を書くことになりました。

それまでの自分

エンタープライズ色の強いシステムインテグレーターでは、外部で情報発信することとは無縁でした。ブログや登壇などは無論全くでしたが、そもそもSNSすらやっていない状態でした。

コミュニティとの出会いからSNSを始め(背中を押してもらってやっと)、所属会社のマーケティング施策の手段として、公式でブログ執筆をすることになり、その道が始まりました。

事実、個人ブログを始めたのも共著企画が立ち上がった時点でまだ半年の状態でした。始めた理由のひとつが、ライティングすることの辛さを実体験し、 #打席に立つ 回数を増やす目的でした。

それ位、アウトプットとは無縁だった人間が何故、書こうと思ったのか?そして実際に書いてみて、何を得たのか?

理由と結果

手を挙げるにあたり、迷いはありませんでした。それは、一緒に書く仲間がいたから、それが大きいです。というのも、普段は仕事は、B2Bオウンドメディアの編集長兼メインライターでワンオペだからです。一緒に何かを作り上げるチームで感じる達成感は、コミュニティ運営を通して知りました。初めてのことでしたが、それが形になり物理的な本として残る、やり遂げたゴールのイメージが先に来てやってみることにしました。

当日のツイートです。現場でイベントの看板を前に撮りました。どうしても現場に来られなかった方のためにKindle版の案内を添えて。この後、共著者で売り子をしたチームの皆んなと行き付けの中華に行って餃子を食べたのは良い思い出です。

実際に書いた本を直接届ける、これはとても贅沢な時間でした。過去最高の来場者数の中、午後から売り子当番でした。多くの人が往来する中、知人の方含め何人もの方に直接本の内容を説明して届けられる、ブログのいいねも嬉しいですが、また違うことを体験できました。それは、皆さんがかなりハードな執筆にチャレンジするにたる理由のひとつであることを実感しました。

かなりニッチでマニアックなテーマでしたが、予想を上回る冊数を届けられ、後日その対価を共著者全員でシェアしました。今、マーケターとしてライティングが給料に繋がっていますが、本質は違いライティングは手段でゴールではありません(ゴールはマーケなので見込み客獲得)。純粋にライティングして届けることでいただいた人生初の原稿料になりました。

最後に…

「ライティングや編集にまつわるあれこれ」がテーマのアドベントカレンダーの中で、思い出深いライティングに繋がった体験を経緯を添えてお伝えしました。

改めて、シンプルですがポイントになった3点を。

・まずやってみる
 :気持ちの面では難しいですが、やってみるまで分からないは事実。
・外に出してみる
 :対価もそうですが、外に出る=フィードバックに繋がる、大きいです。
・コツコツ続ける
 :書き続けていないと本番で苦戦したと思います。小さくてもコツコツ。

最後にお伝えしたいのは、様々なプラットフォームを通して外に発信できる時代です。最初は公開をためらって下書きがたまるだけかもしれません。でも、自分が経験したようなコミュニティや仲間との出会いが、ご自身にとっては大きな一歩を踏み出すきっかけになるかも知れません。伝えたいことをストックするのは、今日からでも始められます。是非、ライティングを始めてみてください。

このエントリーがそんなきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。


#techpub 発表スライド>


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