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ニュータイプになれなかった -2021年、技術同人誌・商業執筆を書かなかった理由を考える-

同人誌・技術書界隈のお知り合いが何人かエントリーされていたので、お邪魔しました。「 技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021 」の12日目のエントリーです。

技術同人雑誌を書こう。商業執筆もいいぞ。
こんな本を書いた。こんな本が読みたい。
執筆テクニック、ネタ出し、レビュー、などなど
技術同人誌や執筆(商業誌、Blog、ほか)、それ以外のアウトプットでも割となんでもOK。
表紙の作り方、執筆環境、組版、入稿、イベント準備、ほか。

アドベントカレンダー主催のおやかたさんからバトンを引き継ぎました。メソッドが具体的でイメージしやすいです。流石です。

明日のアドベントカレンダーはバトンを渡せますが、12/14(火)以降のエントリーがないようなので、気になった方は思い切って書いてみませんか。当日まで2日あります。普段書いているあなたなら難しくないでしょう。


自己紹介

Journeyman(ジャーニーマン)と申します。長いのでジャニと呼ばれています。ジャニーズがお好きな方々に怒られそうで少し気にしています。

こんなプロフで「なう」なツイートをしています。

共著同人雑3冊、共著商業誌2冊書いている素人です。他にnote800本togetterまとめ200本などがあります。

「割となんでもOK」に背中を押されて、今年は本を書かなかった、もしくは書けなかった話しを書きます(おいw。

本流の「こんな本を書いた。こんな本が読みたい。執筆テクニック、ネタ出し、レビュー、などなど」は過去に書いたので、素人の取り組みに興味がある方はご覧ください。普段はIT業界でプロマネ的なコトをしています。


今まで書いてきた経緯を紹介する

開発者向け共創マーケティングを学ぶ勉強会 #DevReljp の運営をして4年目になります。書いた本は全てその運営メンバーや参加者の方と共著したいわゆる「合同誌」です。以下のAmazon著者ページにまとまっています。

5冊の執筆経緯は、同勉強会コミュニティ内での声掛けに「参加」したコトから始まりました。始めはいわゆる薄い本でした。「 #技術書典5 」に当選したので、書いて実際に読者の方に直接届ける経験をしました。3年前の秋です。

普段ブログを書いてアウトプットはしていましたが、実際に読まれる方の顔は見えにくいのが実情です。本を書いて届けられる体験のそのものが「実存感」や「体温」がある活動だと思えて、メンバー内で毎回出展を目指すようになりました。まさに #エンジンがかかった瞬間 でした。

都合4冊目には、ひとりの執筆者が6〜70,000字書くような薄くない本まで辿り着きました。その本は技術書典では単価が高く完売しませんでしたが、インプレスR&Dさんからお声掛けいただき、コミュニティ初の商用誌になりました。

5冊目として執筆し、2020/12/11(金)に商用出版された「一冊で分かる!オンラインイベントのはじめかた」を最後に、本の執筆はしていません。ほぼ1年前ですね。


世界を激変が襲った

2020年02月、世界が激変に襲われました。コロナウィルスの襲来です。ちょうどその頃はIT系カンファレンスの繁忙期でした。前述の #DevReljp と同じく運営に参加しているプロジェクト管理を学ぶ勉強会 #JBUG のカンファレンスも控えていました。カンファレンス会場は次々「閉鎖」され、多くのイベンが中止に追い込まれました。

成長を続け開催を間近に控えた #技術書典8 も例外ではありませんでした。

ただ、ほどなくしてオンラインで復活したイベントが複数あったのは、IT界隈の対応力の強さを感じた出来事でした。 #JBUG の年次カンファレンス「 #BacklogWorld 2020 re:Union」もそのひとつ でした。

そして、勉強会やイベントだけでなく仕事も含めた生活そのものが「オンライン」に移行しました。もう2年経とうとしています。この年末にふりかえって、改めて世界が変わったコトを認識しています。


今年書かなかった理由を考える

テーマを決め、アドベントカレンダーにエントリーしてからずっと考えていましたが、答えはひとつに帰着しました。「書いた本を手渡しで読者に届ける体験が自分とって大事だったから。」コレに尽きます。

「なぜ書きたかったか」、最も大きなウェイトを占めていたのは「原稿を書いて、本に編んで、物理本を刷って、本を段ボールで受け取って、本の重さを感じて、店頭に並べて、読者に届ける」一連の「体験」そのものに価値を感じでいたからでした。

オンラインになりそれは様変わりしました。5冊目に書いた「一冊で分かる!オンラインイベントのはじめかた」はまさに、オンラインへの移行が進まず、開催自体が途絶えてしまった多くの勉強会・イベント運営者に届けたくて書きました。しかし、本を届ける一連の体験は「原稿を書いて、本に編んで、オンラインに公開する」だけになりました。

それは、オフラインで双方向だったコミュニケーションが、オンラインで片方向のプル型コミュニケーションに変わったコトを意味しました。 #技術書典9 に出展した実感が乏しく、コミュニケーションの形を試行錯誤して共著者自ら出版イベントをしました。

無論、五感で体験できる出展には遠く及ばず、5冊続けてきた「執筆して届ける」意味が、自分の中で大きく減退して行ったのだと思います。


最後に…

最後の出版から1年が経とうとしています。オフラインで届ける「体験」が大きな原動力だったんだな、と気づきました。

自分はニュータイプになれなかった。

仕事はリモートワークが良いです。ただ、イベントの熱量をオンラインで感じ取れる第六感はなかったんだと思います。オフラインの重力に縛られたオールドタイプですね。先日、22ヶ月ぶりに開催したオフラインイベント、とても懐かしく、楽しかったです。

ただ、アウトプットを習慣化する方向で活動は続きました。執筆の代わりではないですが、日々の体感を記録するブログを始め9ヶ月になります。

2019/12/23(月)から続くほぼ毎日note執筆ももうすぐ2年になります。書籍の執筆を再開するかは、まだ答えがありません。オンラインでも書かなければ、オフラインが再開された時に「直接届ける本」がない状態になると知っています。ただ、今は気持ちが追い付いていません。

みなさんは、世界の変化の後、執筆活動にどんな変化がありましたか。良かったら、コメントやツイートで教えてください。

https://twitter.com/beajourneyman

最後までご覧いただきありがとうございます。明日の「 技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021 」は、masuipeoさんです。引き続き、アドベントカレンダーをお楽しみください。


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