見出し画像

山の恵みと母ちゃんの努力に感謝!地元由来のモノを届ける山古志のレストラン

2月某日。新潟県の長岡市。
市内11地域を巡る旅もいよいよ最後。
訪れたのは山古志(やまこし)地域。

1.その地域のモノを味わうご飯処へ

旅をするときはその地域にあるものを食べずにはいられなくて、
向かったのはこちらの農家レストラン多菜田。

さぁどれにしよう?
煮物定食もいいなぁ。牛丼やカレーも絶対美味しそう。
気まぐれ定食ってなんだろう!?

非常に迷ったこちらのメニュー。
どれが食べても当たりだと思い、今回は天ぷら定食を注文。

山古志食材を使った天ぷら

わくわく期待しながら待っていると、
運ばれてきたのがこちらの天ぷら。
見事なそびえ立つ具材の数々に心が踊る…!

2.厳しい冬でも地元食材を提供できるわけ

天ぷら定食

ありがたいことに、
とても品数が多くてボリューム満点の美味しい定食。
ごはんはなんとお代わり自由。

天ぷらに関しては春は山菜、夏秋はそのときの野菜
ただ冬は雪もあって1番農作物が厳しい時期。
それでもワラビや山のキノコなど地元食材を提供。

「お母ちゃんたちが上手に保存しているの。」

雪深い冬でも地元食材を味わえる秘密は、
塩蔵(えんぞう)と呼ばれる塩漬けによる保存方法。
昔から続いている方法で、特に冷蔵庫がなかった時代は塩蔵による
食品保存がされていたとのこと。

1つひとつの野菜にもこだわりがあって、
カボチャは自分たちが食べても安心できる自家栽培。
お味噌に入っているこんにゃくも芋から作っているとのこと。

ピーマンに似た地元ならではの神楽南蛮(かぐらなんばん)や
大根のような農魂(ヤーコン)と呼ばれる野菜。
農家の「農」に「魂」込めてみんなで大事にしよう
という想いが込められている。

というように、山古志で取れたものを
メインに作られたものを今回味わえたものがたくさん。

3.山の母ちゃんたちの想い

どうしてここまで地元食材にこだわるのか?

そのわけを今回の料理を振舞ってくれた、
お母さんの1人に聞けることに。

きっかけは、山古志地域で起きた地震。
そのときに当たり前に暮らしがあるわけではないことを実感し、
「何か山古志で作りたい。」
「その土地の自然由来のモノを使って、年中食を楽しんでほしい。」
というふうに思ったんだとか。

そこで知った天ぷら定食の本当の美味しさのわけ。
全ては山古志のお母ちゃんの努力によるもの。

その時期ならではのモノを工夫を凝らしながら守り続け、
夏にはかぐら南蛮のたたきなど、
山のかあちゃんの味をおすそわけしている。

まとめ

四季のモノを豊富に使い、
さらに美味しくさせる山古志の母ちゃんの技。

他の地域で食べた同じ種類の野菜と違い、
野菜の甘みや素材自体の味が濃いのが
非常に印象的。

この山古志で食べるものは、
ただ単に美味しいだけはないこと。
季節に応じて山の母ちゃんたちが
丹精込めて美味しいものを
来てくれる人にも届けようという想いで
食材1つひとつに詰まっている優しさや温かさ。

実際に現地へ行ってみないとわからない、
これは食を通じた山古志の魅力。

今回お忙しいところ、
実際に作っている多菜田のお母さんたちに
美味しさの秘密を聞くことができた非常に貴重な時間。

会話が弾み、さらにお話を聞いていた結果、
次のバスが夕方しかない便を逃してしまったのも
振り返るとこの日の良い思い出。

ぜひ新潟県長岡市に来た際には、
農家レストラン多菜田へ。
天ぷら定食の他にも、どれも食べても
山のお母さんたちの愛情がこもった、
美味しい料理の数々。

ぜひ一度山古志で食の体験を味わってみませんか?

ここまで読んでいただきありがとうございます。

1スキ、1コメントが書くチカラになります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?