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宮城編:仙台の古き横丁@仙台


杜の都仙台。仙台と言えば伊達政宗ゆかりの地であり、牛タン、はたまた冷し中華の発祥の地でもある。
青葉に囲まれたこの街で美味い肴、酒でどんな夜が訪れるか楽しみである。

しかしながら、初めての仙台にも関わらず外はあいにくの雨だ。

まずは駅の案内所で周辺地図や観光案内のパンフレットをゲット。まず何も知らない土地に着いたら必ず行う行為。
これがないと道もわからなんし、計画が組めない。

さて、まずは駅近くの仙台朝市を覗いて行こう。

昭和23年青空市場として仙台の台所として始まった。活気溢れるこの市場では三陸沖の海介類、地の野菜や果物などが本当に安く売られていて、店先を歩けば美味しいと言わんばかりの食べ物と威勢よいお店の方が声をかけてくる熱気溢れる場所だ。

ホタテが安い!
ホヤもあるある!

シャコエビはオスメスあるし、サザエも。
何だか興奮してしまう食材ばかりだ。

目ヒカリという魚は初めて見たが本当に目が光っている。焼いて食べたら美味しいらしい。
う~ん、燗酒の肴にピタリくるだろう。

次々と声をかけられるが、如何せん地元に住んでいない旅人、ここに住んでいたらあれもこれも買いたいが夜の居酒屋のメニューに期待を膨らませ市場を後にした。

南町通りを進み、見えてきたのは巨大アーケード、いろいろな店が軒を連ねるショッピングストリート。
サンモール一番町。
しかし、お目当てはその脇道にある昔からある横丁だ。
まずは壱弐参横丁。戦後間もなく闇市から始まる。

下町風の横丁で居酒屋から定食屋、現在は今風の雑貨屋など様々な店があり見ていて楽しい。

やはりロックな店にはつい入ってしまう。
アーティストのTシャツやバッヂ、いろいろな小物がある。店員さんはいかにもパンク上がりのファッションで身を固めている。
レッドツェッペリンのROCK'N'-ROLLが流れ、気合いが入り、目指すはお目当て文化横丁だ!

雨に濡れた横丁はとても艶やかで哀愁あり魅力的に映った。
小さい横丁だが歴史は古く、大正14年の仙台、文化キネマという映画館ができた。そしてその名前か゛由来だそうだが文明開化を願って文化横丁と名付けられたそうです。それから仙台大空襲のち新たに復活して今もなおブンヨコの愛称で親しまれている貴重な場所。
そこに目指す源氏がある。古い横丁を食い入るように眺め、一本の電柱にポツリ小さい長方形の白に黒字で源氏と書かれた行灯看板があった。
まだそこには明かりが灯ってはいないが見つけた感動で胸の心には明かりが燈されていった。

まだ開店まで時間は早い。それまで街を散策するとしよう。

サンモール一番町を青葉通りに向かって進むと巨大な飲食街、国分町に辿り着いた。

その中にも虎屋横丁や、小さい東一市場など巨大な街に横丁や3000軒を越える飲食店がひしめいている。
また、ここは大きなビルが建ち、その中にはスナックや飲み屋、バーなどが入っている。もちろんビルの地下にも飲食店が入り、と゛うにもこうにもいかない。ある意味素晴らしい!
新宿のように人が沢山いないし、飲食店以外の店が少ないのが感動だ。

そして、看板のデザインが昭和の名残がそのままっ。

ヌードシアター。ロック!

気になる酒道場っ。

銘BAR門を発見!
宮城の酒がほとんど揃っているという、酔。気になる。

東一市場にある、ジャズバーも素敵だ。

気付けばこの街にたどり着いてから雨の中一時間以上歩いている。それは、ひとつ気になる店、酔亭よっちゃんを探していたからだ。

惜しくも2008年に都市開発の煽りで消えてしまった東一連鎖街。仙台のしょんべん横丁だ。
そこは今では何の魅力もないビルが建っている。

そこにあった居酒屋が何処かに移転していると聞いて探していたのだ。

東一市場の魚屋のおばちゃんに聞くとどうやら今も健在だそうだ。
なんせここは沢山の横丁、通りが交差しているから

道を聞いてもわからない。
名前を聞いてもわからない。
犬のおわまりさん状態だ。

親切なおばさんは東北弁で愛嬌たっぷりで仕事の合間にわざわざ案内して下さいました。
パチンコ屋を通り抜ける最短ルートは地元ならでは。
ようやく着いたが地図を見てもわかりづらい所にありました。

本当にご親切にありがとうございました。
新潟に行った時もタクシーのおじさんがタクシーから降りて道を案内してくれたっけ。
雪国の人は心温かいなぁ~。

おばさんに一礼して顔を上げたらさっきまでの激しい雨は小雨になっていた。


では、そろそろ源氏へ向かうとするかっ!

つづく。

■「居酒屋ロマンティクス」2010年7月29日 自身のブログより

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