ユーリ!!!on ICEへ愛を込めて

 その発表は突然だった。

ユーリ!!!on ICE劇場版製作中止のお知らせ

 2016年に放送されたユーリ!!!on ICE(以下YOI)沼に落ちて、早いもので8年。確か2017年に劇場版制作発表があったと記憶している。途中、公開延期のお知らせもあったが、いつかはこの目で劇場版を見るんだと、ずっと待ち続けていた。

 でも、あまりにも時間が経過していたこともあり、少しずつ諦めにも近い感情が湧き始めていた。YOIの製作に携わっていたMAPPAは今でも多くの素晴らしい作品を作り続けていて多忙を極めているだろうし、最近の情勢的にもどうなのだろうか…など思いを巡らせることもあった。

 そう考えていた矢先、ついに製作中止が発表された。

 この一報を目にした時、思わず天を仰いでしまった。
音楽や振付、きっと素敵な作品作りが進められていただろうし、多くの人が製作に携わっている中で、この決断・発表に至るまでも様々な議論がなされたのだろう。
製作中止と聞いて、大人のふりして物わかりの良いファンをやってみようと思ったけど、全然だめだった。数日経過した今でも、結構落ち込んでいる。
 少し覚悟はしていたが、自分がここまでショックを受けるとは思っていなかった。この一報を目にしてからというもの、なんだか気が抜けたというか、張り合いがなくなったような気持ちで日々を過ごしている。

 SNS上では、この中止に関して様々な憶測が流れていたが、私自身は発表されたことが全てだと思って、これ以上詮索することをやめた。
公式が発表しないことをあれこれ考えても、本当のところは、わからないのだから。

 元々アニメ好きだったが、ここまで嵌ったのは久しぶりだったと思う。
ちょうどアニメ放映があった頃、私は人生のどん底にいて、本当に死にたくなっていた時期だった。ある時、YOIを知り、毎週作品を見て、辛い時期を乗り越える力をもらっていた。
 TV放送が終わっても、どれだけ時間が経ってもやっぱり大好きだったし、何度も見直した。コンサートやイベントにも参加し、赤ブーの氷奏ストラースチがある時期は心が踊った。 熊本で久保ミツロウ展があった時は、何時間もかけて見に行った。
ユーリに嵌り、自分にこんな情熱があることを初めて知った。

久保ミツロウ展にて (撮影oKでした)

 
 あの発表後、中止になった劇場版の特報映像を何度も見返していた。若き日のヴィクトル・ニキフォロフはどのような少年だったのか。リンクでダンっと足音を鳴らし滑り出すヴィクトル、私たちが知っている彼になるまで、どのような人生を歩んできたのか、知りたかったな。涙出てきた…。
 特報で流れていたあの素敵な曲もフルで聞きたかったな。願望を口に出すとキリがない。
 
 X(旧Twitter)を眺めていると、同じような気持ちを吐露しているファンのポストを多く目にした。その一方で、劇場版は無理でも二期を!という希望や、YOIが大好きだという言葉が溢れていた。

 先週の土曜日、YOI同時視聴会を企画してくださった方がいて、私も参加してみた。
改めて見返すと、1話が体感「秒」で終わった。やっぱり何回観ても面白い。
12話まで見て、また1話から見直すと新たな発見があるのも、この作品の醍醐味だ。
スペースを聞きながらの視聴だったのだが、発言者の方が色んなことを話してくださって、純粋に楽しい時間を過ごすことができた。(企画者の方に心よりお礼申し上げたいです。ありがとうございます。)

 結局、この悲しい気持ちは、YOIで癒やしていくのが、私にとっての最適解なのだろうと思った。同時視聴会は、毎週行われるとのことなので、今後も参加してみたいと思う。

 今回のことは本当に悲しかったけれど、それでも私を支えてくれた作品ということは変わらないので、ずっと愛し続けていくと思う。これほど大好きな作品に出会えたのは本当に幸運だったと思う。

 長年アニメヲタクをやってきて、都度思うことは、ひとつの作品が製作され公開されるというのは、本当に奇跡みたいなものなのだということ。スタッフさんたちの熱意だけでなく、タイミング、その制作をささえる様々な物・事、これがうまく組み合わさって、公開に至るのだなと、今回改めて感じた。 
(YOI関連のコラボグッズを展開してくださってたMIZUNOさんにも感謝を。本当にありがとうございます。)

 願わくば。
どのような形でも良いので、また再会できますように。いつまでも大好きです。

全てのキャラクターへ愛を叫びたい…大好き!!

 


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