0227を巡る

バイト先の人は昨日誕生日だった
私の祖母はちょうど2年前の昨日死んだ

心臓の内壁に沿って
涙を上手に流すための
細い管が張り巡らされている
として
そのうちのひとつを塞いでいる
これが
祖母のいのちの破片である

どんなに激しく鼓動を打っても
ビクとも動かない
むしろ
そこに在るのだというその気配が
確固とした気配が
咽頭あたりまで侵食してくる

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